ASPIRATION代表のひとり言

2019/04/10

第31回 | 転職者様向け:ベトナム転職で求められる人物像

こんにちわ。いつもベトナム転職・採用のことばかり考えている福田です。このひとり言では、私自身が経験したベトナム転職・採用活動を通じて思っていることをお届けします。私個人の主観が強いので、異論・反論も喜んで受付けています。それでは、第31回ひとり言をよろしくお願いします。

前回(第30回)のひとり言は、こちら

全ての企業様から求められるチャレンジする人・主体性のある人・自ら動ける人

採用企業様に応募資格に関して求める人物像をお伺いする中で、全ての企業様から言われるのは、「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」などのキーワードです。これは、企業様が転職者様に求める要件としては至極当然の要件ですし、日本国内、世界のどの国の転職であっても必要な要件であることは間違いありません。

そう考えると、働く上で当たり前の要素である「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」などのキーワードが、採用企業様の求める人物像に出てくるのはなぜでしょうか?当たり前だから?他に要件がないから?
今回は、求める人物像について考えていきたいと思います。

私の考えでは、日本人がベトナムで働くにあたり「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」などの要件は、日本よりもより強く求められる傾向があると考えています。

私は日本で働いていましたが、同じ会社内に、「チャレンジしない人」「主体性のない人」「自ら動けない人」を、自分が評価者の立場である時も含めて見てきました。私と同じ様に、社内でそのような人たちを見てきたことがある方もいるでしょう。

でもその人達は、なぜ会社に居続けられるのでしょうか。それは、昇給や昇格をすることなく、自然と「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」達よりも、役職、給与が下に行くため、社内の誰からもあまり気にされない存在になるからだと考えられます。「あの人、本当にやる気ないよね。だから、昇給・昇格しないんだよね。」などと。

「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」などは、行動さえ間違っていなければ、仕事で結果を出し、会社の人からも信頼があるため、昇給や昇格をし、その人達を抜いていくはずです。(会社もそうしなければ、その人に退職される恐れもあるため、昇給や昇格せざるを得ないはずです。)

つまり、「チャレンジしない人」「主体性のない人」「自ら動けない人」達は、普通に頑張っている人たちよりも、いつの間にか役職や給与が下になるため、周りから見ても、「まぁ、そういう人もいるよね。」という形で収まっていくのかなと思います。(最悪の場合は、会社から「クビ」を宣告されることもあると思いますが。)

でもこの人達が、役職が自分よりも上で、給与も自分の2倍以上もらっていたらどうでしょうか?
自分よりも役職が上で、給与も2倍以上もらっているのに、「チャレンジしない人」「主体性のない人」「自ら動けない人」がそこに居座っていたら、その本人に対して、と言うよりもその会社に対して不満を感じるのではないでしょうか。「俺(私)よりも、2倍も給料もらっているのに、あいつ何もしてないな。それを許容しているこの会社はおかしいのではないか。」と。

前置きが長くなりましたが、日本人がベトナムで働く中では、上記の様な現象が起こり得る環境となっているため、私達日本人は、「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」であることが、日本よりもより強く求められるのではないかと考えています。

第29回第30回のひとり言で、「給与1,500USD」の話を書きました。この金額が私達日本人にとって高いか低いかは、私達日本人には個人の感覚による違いはあると思います。しかし、少なくとも供に働くベトナム人の大多数にとっては、「給与1,500USD」は相当な給与額であり、ベトナム人から見たら高給取りです。業界、職種によりますが、「給与1,500USD」は一つの会社で10年ぐらい働き続けたベトナム人の方と同じぐらいである場合もあります。つまり、「給与1,500USD」の時点で、共に働く多くのベトナム人の2~3倍の給与を受け取っていることになります。

またベトナムで働く日本人は、ベトナム人の方に対して指示を出すポジションになることが多いと思います。そうなると、心理的には立場も上になる可能性があります。つまり、日本人は、給与も心理的な立場も多くのベトナム人よりも上となる可能性が非常に高いです。

ベトナムでは、各人の給与はオープンな傾向がありますので、日本人の給与相場は多くのベトナム人が知っているものだと考えた方が賢明でしょう。また、給与に対しては、ある意味シビアな考え方がありますので、「なぜ、あの人は私よりも出来ない(能力が低い)のに、給与が私よりも高いのですか?それなら私も給与上げてください。」のようなお話は、経営者の方ならご経験はあるのではないでしょうか。

そのような状況の中で、私達日本人が「チャレンジしない人」「主体性のない人」「自ら動けない人」であることは、会社、経営者の方からすると、非常に大きなリスクとなります。そのような日本人を見て、社内のベトナム人の働くモチベーションが下がったり、「この会社にいても先がないな。」と思われたりして、退職されてしまう可能性があるからです。経営者としては、このような状況は絶対に避けなければなりませんので、その対応の判断として、最悪の場合はその日本人の解雇(または労働契約を更新しない)も起こり得るでしょう。

「チャレンジしなくても、主体性がなくても、言われることだけやっておいて、結果を出せばいいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。しかしそれでは、残念ながらベトナム人の方からの信頼が得られません。また、多くの仕事が社内のベトナム人の協力なしには遂行することは不可能です。つまり、ベトナム人からの信頼、協力無くして結果を出すことは出来ません。

また「チャレンジしない人」「主体性のない人」「自ら動けない人」に対しては、社会人としての魅力も薄くなります。そして、社内のベトナム人からも信頼がなくなり、コミュニケーションが難しくなります。そうなると、その本人にとっても、会社で働いていても面白くはないでしょう。

つまり、私達日本人が「チャレンジしない人」「主体性のない人」「自ら動けない人」であることは、共に働くベトナム人、経営者だけではなく、働く本人にとっても何一つ幸せなことは起きません。

もちろん、役職や給与が上がれば、「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」だけではなく、結果や最適な意思決定などの判断など、様々な要件が求められます。

一方で、未経験OKの求人に多い「給与1,500USD」では、未経験だからこそ「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」であることは確実に求められます。逆に言うと、未経験だから最初は何も無いからこそ、「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」であるための行動を取り続ければ、最初は結果が出なくても、周囲のベトナム人からの信頼、協力を得ることが出来、結果に近づくことは間違いありません。

「日本で働くのに疲れたな~。暖かい国でのんびり過ごしたいな~。」という思いから、ベトナム転職を検討し始めた方は、ベトナム転職への『きっかけ』はそれで問題ないと思います。しかし、ベトナムで働くということは、ベトナム人と共に働くということであります。その中で本当の意味で楽しく働くためにも、「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」であることが強く求められることを心に留めておくことは必要だと思います。

以下は、「チャレンジする人」「主体性のある人」「自ら動ける人」などの精神的なものだけではなく、経験やスキル、知識を含んでになりますが、実際にベトナムで日本人を雇用している経営者の方も以下のように仰っております。

日本からベトナムに転職に来られる20代後半~30代前半くらいの方を想定してのアドバイスとなりますが、ベースは日本と変わりません。その上でベトナム転職となると、まず、大前提として理解していなければならないことは、ベトナムはどんな能力の人でも働けるという法律がある国ではなくて、日本や諸外国同様に労働ビザの発給要件があります。簡単に言えば、ベトナムの日系企業で働いているベトナム人スタッフたちは、自分たちよりも仕事ができる外国人の先輩や上司が欲しいんです。今の会社で働き続けることで、他の友達より早く成長して、少し多めの給料をもらって、家族を幸せにしたいと考えていて、それをサポート、促進してくれるような日本人を待っている状況だということです。 
第3回 日本人採用担当者のリアルな本音より一部抜粋

繰り返しになりますが、私達日本人が「チャレンジしない人」「主体性のない人」「自ら動けない人」であることは、共に働くベトナム人、経営者だけではなく、働く本人にとっても何一つ幸せなことは起きません。そのためにも、ベトナム転職で求人情報を確認する際は、自分の中で「この会社、業務なら、チャレンジ出来そう、主体性を発揮できそう、自らガンガン動けそう」と感じる、自分との共通点を探すことが大切ではないでしょうか。

 

次回(第32回)のひとり言は、こちら

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