ASPIRATION代表のひとり言

2019/04/30

第34回 | 転職者様向け:ベトナム処世術(滞在歴マウンティングへの対応)

こんにちわ。いつもベトナム転職・採用のことばかり考えている福田です。このひとり言では、私自身が経験したベトナム転職・採用活動を通じて思っていることをお届けします。私個人の主観が強いので、異論・反論も喜んで受付けています。それでは、第34回ひとり言をよろしくお願いします。

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ベトナムにも「滞在歴マウンティング」は実在するのか?

昨日、インターネットニュースを見ていると興味深いニュースを見つけました。

❝海外在住邦人の滞在歴マウンティング 長いだけで上から目線?(Livedoorニュースより)❞
http://news.livedoor.com/article/detail/16389273/
※クリックすると、外部サイトに移動します。

この記事の筆者の方はご自身の経験より、ドイツでのお話をしているようです。
では、ベトナムはどうでしょうか。私個人の体験になりますが、滞在歴が長い人が短い人に対してマウンティングを取る人がいるかと言われると、「いないと思う。」が答えになります。厳密に言うと、「本当はいるのかもしれないけど、私はいると感じたことがない。」となります。

実際に私がベトナムに来てお会いさせていただい方には、在住20年を超える方もいらっしゃり、昔のお話をお伺いさせていた頂いたこともあります。その時のご経験より、「お前もこうした方がいいよ。」というお言葉(アドバイス)を頂くこともあります。

でも私は、そのお言葉(アドバイス)を、仮にどれだけきつく、どれだけ上から言われても、マウンティングと感じたことはありません。それは良い意味で、言われたこと全部を真に受けていないからです。「真に受けていない」と言うと、失礼な言い方になりますが、私が全部を真に受けていないのは理由があります。

その方のアドバイスが生まれたそれとは、時代、環境が大きく異なっていますし、もっと広い意味で言うならば、私がベトナムにいる理由がその人とは異なっているからです。(私だけが特別という意味ではなくて、私達外国人が日本を出てベトナムなどの海外に住むのは、人それぞれ理由が異なっていますよね。ということです。)

だから、マウンティングと捉えるかどうかは、話し手だけではなく、聞き手側もどのような気持ち(心構え)も関係があるのではないかと考えています。

私の本職は、ベトナム転職のサポートですが、今ベトナム転職を検討中の方に、私がベトナムに来た2012年当時のお話をしても、「ふーん、そうなんだ。」ぐらいで、もの凄く役立つ今すぐ使える実践的なお話は少ないです。

なぜなら、繰り返しになりますが、時代が変わり、ベトナムも発展し、ビジネス自体、ビジネスを取り巻く環境も大きく変わりました。(2015年頃までは、誰がVINA SUN、MAI LINHタクシーの代わりに、Grab、Go-Vietなどを利用することになると予測していたでしょうか。)

ベトナム人の方も大きく変わりました。特にホーチミン市のような都会に住んでいれば、ベトナム人が豊かになっていることを実感しますし、彼らの考え方、行動にも変化を感じることが出来ます。他にもビジネスに近い点で申しますと、日本人相手に取引をする(取引が出来る)ベトナム人の方も増えました。つまり、私達日本人にとってベトナム人は、共に働くビジネスパートナーでもあり、ビジネスコンペティターでもあります。ベトナムで働く日本人は、良い意味でベトナム人とも競争をしなくてはならなくなりました。

また、ベトナムにいる日本人も大きく変化をしたと思います。今のベトナムは、若い日本人の方(30代以下)がものすごく増えました。これは、海外転職の心理的なハードルが下がったり、日本人が欲しい(雇用したい)企業が増えたりしたからだと思われますが、これにより、ベトナム転職をする、ベトナムで働くという心の在り方も変化があった、『多様化』したのではないかと思います。

『多様化』という言葉を出しましたが、私はこの『多様化』という言葉が、これからの時代にしっくりくるのではないかと思います。『多様化』の私なりの解釈ですが、「あなたにとっての幸せが、私にとっての幸せとは限らない。同時に、私にとっての幸せが、あなたにとって幸せとは限らない」だと思っています。少し冷たい感じもしますが、自分とは異なるものを認めるということであり、自分の考えが絶対的に正しいものではないということでもあります。

自分は自分。だから、自分はどうするか

(だいぶ話が長くなってしまいましたが、)上記の理由により、私は人から言われたこと全部を真に受けていません。ですが、その意見・考え方がこの世の中に存在して良いということも認めています。その上で、「じゃあ、自分はどうするか?」を自分で決めるだけです。(人からアドバイスを受けるのもOKですが、最後に意思決定をするのは自分となります。)

ベトナムで働き始めれば、色々なタイプの日本人の方と出会う機会があります。在住歴が長い人もいれば、短い人もいます。日本を出て初めての海外生活がベトナムの方もいれば、中国から来ました、ブラジルから来ました、南アフリカから来ましたという方もいます。そして、ベトナムに住んでいるのに、ベトナム人の悪口を言う人もいれば、ベトナム人と共に働くことの喜びを語る人もいます。

それぞれ、背景・経験が異なるからこそ、様々な意見・アドバイスがあるのだと思います。しかし、自分は自分です。人の意見を参考にすることは大切ですが、一つ一つ全てを真に受ける必要はないと思います。流されると流された分だけ戻らなければならず、自分で決めて進むよりも、余計に体力も気力も使います。

人の数だけ意見・考えがある。聞いてもいいが、流されてはいけない。

人の数だけ意見・考えがある。聞いてもいいが、流されてはいけない。(2019年 渋滞のサイゴン橋)

そういう意味では、ベトナム転職をご検討中の方は、ベトナム転職後は何をしたいか、どうなりたいかを漠然とでも考え(例:何か成長したい、何か成し遂げたい、何か変えたい、何かやり抜きたいなど)を持ち、自分の軸としておくのが良いでしょう。逆に言うと、その軸がある人は、ベトナムでも仕事・生活を充実して過ごすことが出来るのではないでしょうか。

結論、海外生活・仕事の一番の処世術は、自分の軸を持つこと。

 

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