ASPIRATION代表のひとり言

2019/05/28

第38回 | ベトナム・日本人の退職理由を考える【人間関係が悪い編】

こんにちわ。いつもベトナム転職・採用のことばかり考えている福田です。このひとり言では、私自身が経験したベトナム転職・採用活動を通じて思っていることをお届けします。私個人の主観が強いので、異論・反論も喜んで受付けています。それでは、第38回ひとり言をよろしくお願いします。

前回(第37回)のひとり言は、こちら

転職の前に退職あり

転職とは、現在の職業もしくは所属する会社から、別の職業もしくは別の会社へと変わる、移ることをいいます。
主にビジネスパーソンを中心に使われてきた言葉ですが、最近では職業、勤務先の会社が変わった際に一般的に使われています。
(コトバンクより)
https://kotobank.jp/word/%E8%BB%A2%E8%81%B7-180656

つまり転職とは、現在、または過去に勤めていた会社を「退職」して成り立つものです。転職が当たり前化してきたとは言え、退職を好む方は少ないかと思います。そこで今回は、ベトナムで働き、「退職」を選んだ日本人の人達の『退職理由』を紐解き、どうすれば「退職」を防ぐことが出来るのかを考えていきたいと思います。

人間関係が悪い

よくある退職理由に、人間関係が悪いがあります。端的に言うと、日本人上司と新しく入社した日本人の人間性(性格、キャラクターや言動など)の相性の悪さとなります。
(尚、日本人退職者様の退職理由に、ベトナム人社員と上手くいかなかったは聞いたことがありません。基本的には、日本人上司との相性の悪さでとなります。)

退職者様から見ての相性の悪さとは、上司の言い方がキツイや、部下のミスを社員の前で叱責し、それを見ているのが嫌だなど、所謂パワハラ系になります。この場合、言っている本人がそれに気づいていないことが多く、会社の上層部の人につき周囲に止める人もいないため、この状態が改善されることなく退職となります。

まずこちらは難しい問題を含んでいます。言い方のキツさ等に関しては、受け取り手にも個人差があるため、杓子定規的に「これはダメだ。」という定義が存在しないからです。私もどちらかといえば、体育会系が横行していた時代に新卒入社しましたので、ミスをした時には、「お前はいらん。もう帰れ!!」と厳しい口調で怒られたりしたこともあります。もちろん、その様な言われ方をして嬉しくはないですが、当時は皆同じでしたので、「会社って、こんなものなのかな。」と思っていました。

だから、キツイ口調や厳しい口調がOKということではありません。そんな体育会系の時代は終わりましたし、多様性の現代は、言葉の受け取り方も人によって千差万別です。OKな人もいれば、NGな人もいます。そのため、一人ひとりを充分に理解して、社内であっても、その人に対して適切な言い方や立ち振る舞いを行えるよう充分に気をつける必要があります。

立ち振る舞いという点では、実際に聞いた話になりますが、無視をするや暴力をふるう人もいるようです。どのような背景があるのかは分かりませんが、ここまで来ると言語道断ですね。

暴力は絶対ダメです。(写真と本文は関係ありません)

暴力は絶対ダメです。(写真と本文は関係ありません)

面接よりも体験入社でお互いを知る

では、入社前にお互いに人間性の相性を確認する方法があるのでしょうか。面接という方法がありますが、私は面接で相手の人間性を深く理解するのは難しいと考えています。なぜなら面接とは、ある意味特殊な環境下での話し合いだからです。要はお互いに本心を隠して話している(可能性が高い)ということです。

そこで私からの提案は、企業様には選考は面接だけではなく、「1日体験入社」を取り入れてほしいと思います。企業様と転職者様のスケジュール調整が可能なら、2日、3日とあってもいいかと思います。そうすれば、時間の長さや業務中という環境での会話となりますので、業務内容のマッチだけではなく、共に働く人との人間性の相性のマッチも測れるはずです。

まだ入社するか分からない人に対して、会社の業務内容を全部明かす(見せる)ことが難しいセキュリティの高い企業様もいるかと思います。その場合は、何とか業務を見せられる範囲を作っていただき体験入社を行うや、午前11時から面接を開始して、その後ランチを一緒に行くなどして、面接ではない環境下で会話を行い、お互いの本性?を確認出来る場所を設けていただくことが、双方にとってミスマッチが減るのではないかと思います。

ベトナムでは、どの企業様におかれましても社内における日本人の数はベトナム人と比べると少なく、距離も近いと思います。そのため人間性の相性のマッチングは、企業様・転職者様の両者様におかれまして、日本以上に重要視しなければならない点だと私は考えています。

また、そもそも面接の目的を考えると、その目的の一つに相手を知ることがあると思います。ざっくり言うと、企業様も転職者様も相手に「ぶっちゃけ、どうなの?」を聞きたいのではないでしょうか。

例えば、企業様は転職者様の志望理由に対して、「ベトナムという国が成長しているから、成長している環境で自分も成長したいとのことでベトナム転職したいとのことだけど、ぶっちゃけ、どうなの?」と知りたいのではないでしょうか。逆に、転職者様も企業様のアピールポイントに対して、「何でも出来る環境があるというけど、ぶっちゃけ、本当に何でも出来る環境なのですか?」が知りたいのではないでしょうか。(私がその立場であれば、知りたいです。)

問題は、本人が知りたい「ぶっちゃけ、どうなの?」が不明のまま、採用・入社を迎えると、不明な点が勝手に良いイメージとなってしまい(以前に、確証バイアスの話をしました)、入社後に現実とイメージとのギャップを生み出してしまい、「何か、違った。」を生み出し、退職へとなるのではないでしょうか。

それを防ぐ方法として、『体験入社』や『ランチ等の環境を変えてのお話合い(もはや「面接」という言葉は不適当ですね。)』で、お互いの本心を引き出しやすい環境で相互理解をするのが良いではないでしょうか。

リラックスした環境でこそ、相手の本性を知ることが出来ます。(写真と本文は関係ありません)

リラックスした環境でこそ、相手の本性を知ることが出来ます。(写真と本文は関係ありません)

結論: 
形式的な面接よりも、両者の本音を引き出す『体験入社』や『ランチ面談』などをすべき。
ベトナム転職者様もミスマッチを防ぐためにも、是非一度ベトナムに来て、見て、感じてから、ベトナム転職やその会社へのご入社を判断してください。

 

今回は長くなりましので、ここまでとします。次回は『信頼関係が崩れた』について、具体例を交えてお話したいと思います。

 

次回(第39回)のひとり言は、こちら

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