ASPIRATION代表のひとり言

2018/12/31

第8回 | 転職者様向け:ベトナム現地面接がないことのメリット・デメリット (3/5)

こんにちわ。いつもベトナム転職・採用のことばかり考えている福田です。このひとり言では、私自身が経験したベトナム転職・採用活動を通じて思っていることをお届けします。私個人の主観が強いので、異論・反論も喜んで受付けています。それでは、第8回ひとり言をよろしくお願いします。

前回(第7回)のひとり言は、こちら

 

本日は、「ベトナム生活のミスマッチ」の大気・交通・ひったくりなどの犯罪になります。
確認のために、今回もベトナム現地面接がないことのメリット・デメリットの比較表を掲載します。

ベトナム現地面接がないことのメリット・デメリット

ベトナム現地面接がないことのメリット・デメリット

大気のミスマッチ

ベトナムの大気汚染の問題は深刻です。ベトナム生活の中で、私も喉が痛くなることはよくありますし、夜に急に咳が止まらなくなり寝られなくなることもありますので、ベトナム・ホーチミン市の大気は良くはないです。特に、喘息持ちの方や気管支が弱い方、喉を痛めやすい方には、ベトナムはマッチする国とは言い難いです。

ベトナムの現状の大気汚染については、下記のWEBサイトに詳しく掲載されていますので、そちらよりご確認ください。

1 当地トゥオイチェー紙オンライン版は,例年秋を迎え青空となるハノイにおいて,ここ数日は非常に粉塵が多いため視界が悪く,空気がよどんでおり,大気汚染データは,「深刻な汚染」に分類されていると報じています。
2 大気汚染の主な要因としては,石炭火力発電所,自動車・バイク,焼畑,工場,建設工事が挙られており,これらから発生する大量の粉塵を市民が吸い込むことで,健康に深刻な影響を与えているとの論評です。
 在ベトナム日本国大使館HP 「ハノイにおける大気汚染について」より引用
 https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/hanoiniokerutaikiosen.html

粉塵公害は都市部で拡大の一途を辿っています。特にハノイ市とホーチミン市における大気環境中の粉塵レベルは、世界で最も高いレベルに達しています
 環境省HP「ベトナムにおける環境汚染の現状と対策、環境対策技術ニーズ 環境汚染の現状」より引用
 https://www.env.go.jp/air/tech/ine/asia/vietnam/OsenVT.html

弊社のInstagram(ベトナム・ホーチミン市の街の様子を写真や動画で投稿)をご覧いただいても分かりますが、今のホーチミン市は車もバイクも非常に多く、大気(空気)が綺麗とは言えない状況です。私の友人も大気が合わず、2年間働いた後に泣く泣く日本に帰国した方もいます。

ベトナム・ホーチミン市の渋滞

ベトナム・ホーチミン市の渋滞

予防策としては、上記の在ベトナム日本国大使館HP内に記載のある通り、外出時はマスクをするなどになります。

残念ながら、身体的にベトナムの大気が合わない場合、ベトナムで仕事を続けるのかなり厳しいと思います。
一方で、私の様にベトナムで何とか続いている人間がいるのも事実ですから、大気が合う人合わない人は明確に別れると思います。海外の他の国では大丈夫でも、ベトナムの大気が合わない可能性という可能もあります。それを防ぐためにも、ベトナムに一度来て、自分で体感してご確認されることをお薦めします。

交通事情のミスマッチ

ベトナムの交通事情は日本とは大きく異なっています。信号無視、逆走、バイクの歩道走行、歩行者優先ではないなど日本との違いを挙げればきりがありません。実際に、交通事故で亡くなられている方も多いです。

交通事故で1日24人が死亡、年にGDPの2.5%損失
 ベトナム総合情報サイト VIETJO ベトジョーベトナムニュースより引用
 https://www.viet-jo.com/news/social/170519014931.html

私はベトナムに6年間住んでいますが、幸いにも今日まで一度も交通事故に遭わずにいます。これは自分が注意していることもありますが、運が良かった要素が大きいと思います。残念ながら、ベトナムの交通事故で亡くなられた日本人の方もいらっしゃいます。またタクシーに乗っていても、そのタクシーが事故に遭ってしまい、怪我をした日本人の方もいたりしますので、自分の注意力だけではなく運の要素も大きいと思います。
(もちろん、毎日の自分の注意も大切になります。)

信号無視して右から交差点に進入するライダー(画面中央)

信号無視して右から交差点に進入するライダー(画面中央)

私はこの世の中で命が一番大切と考えていますので、命を大切なものとして考えることには大賛成です。命を大切に考える中で、ベトナムの交通事情が合わない(ベトナムに住むのは危険だと考える)日本人の方がいてもおかしくはありません。

日本とベトナムの交通事情の違いが合わなければ、ベトナムで生活する上でストレスが溜まり、それがいずれは大きなストレスとなり悪影響を与えますので、ベトナムに一度来て、自分で体感してご確認されることをお薦めします。

ひったくりなどの犯罪

東南アジアの中でもベトナムの治安は、比較的安全であり日本人には住みやすい国と思います。但し、ひったくりは非常に多いです。手提げ、肩掛けの鞄は、ひったくり犯の格好の獲物になりますので、特に観光客や女性は狙われやすい傾向があります。

しかし男性も安心はできません。私の知っている男性の方(身長180cm以上、ガタイ良し)の方も、ショルダーバッグをバイクに乗ったひったくりに遭ってしまいました。その際に、倒されてしまい、鎖骨を折ったという話を聞いたこともあります。バイクに乗ったひったくりが多いため、体重の軽い女性は、ひったくりの盗難だけではなく、それにより倒されたりして怪我をする恐れもあります。

予防策としては、鞄はリュック型に変えるや、車道側に鞄を出さない、鞄は抱えるようにして持つ、極力鞄は持たない(携帯電話と財布はポケットへ)などとなります。
他にも予防策はありますので、インターネットでキーワード「ベトナム ひったくり」で検索をしますと、ひったくりに遭われてしまった方の経験談をはじめ、様々な予防策がありますのでぜひご活用ください。

こちらも交通事故同様、どこまで危険と考えるか意識の差は人それぞれだと思います。ベトナムの現状を見て、ベトナムでの生活は危険だと思われる方がいてもおかしくはありません。それを防ぐためにも、ベトナムに一度来て、自分で体感してご確認されることをお薦めします。

「ベトナム生活のミスマッチ」を防ぐには、転職者様自身がベトナムに来て体感して判断するしかない

今回、「ベトナム生活のミスマッチ」に2回分のコラムを割いたのは理由があります。ベトナム転職者様の「ベトナム生活のミスマッチ」は、企業様では解決が難しい(解決が出来ない)問題だからです。そして私達の人材会社にとっても、解決が難しい(解決が出来ない)問題です。

つまり、転職者様ご自身が「ベトナム生活のミスマッチ」の有無を確認するしかありません。そして、ベトナム生活が生理的・身体的に合わないのであれば、どの程度合わないのかを把握して、それでもベトナムで働く・ベトナムに住むのかどうかを決めなくてはなりません。
(前回のひとり言でも述べましたが、私達人間は機械ではありませんから、合うものがあれば合わないものもあって当然です。つまり、ベトナム生活が生理的・身体的に合わない方もいると私は考えています。だからこそ、実査にベトナムに来て確認することが重要です。)

採用にまで至り、転職者様と採用企業様の両者様が「共に働こう!!」という意思がある中で、ベトナムで働き始めて1~2ヶ月で「ベトナム生活は合いません。日本に帰ります。」は、転職者様ご本人にとってはもちろんのこと、採用企業様にとっても非常に残念な結果になります。
(採用企業様の本音としても、「それならベトナムに来て確認しておいてくれよ。」となるのではないでしょうか。)

私が日本人現地採用を行っていた経験から感じたことになりますが、転職者様の中には、一度もベトナムに来たことがない中で、「ベトナム生活は大丈夫です!!」と言われている方もいました。そう言われると、面接する立場としては、何を根拠にベトナム生活を大丈夫と言っているのかは疑問に感じましたし、業務面のマッチも大丈夫なのかなと疑問に感じました。

もちろん、ベトナムに住み始めて6ヶ月後、1年後に判明するミスマッチもあると思います。そのミスマッチは5日間程度のベトナム滞在では分かりません。だからといって、そもそも論で合わない「ベトナム生活のミスマッチ」を確認しなくても良い理由にはなりません。

「百聞は一見に如かず」です。実際にベトナムに来て体感することで、見えてくること、感じること、分かることは沢山あります。そしてベトナムに来ることによって、ベトナムという国、ベトナムの歴史・文化、ベトナムの人達をもっと好きになることもあります。

近年、転職の敷居が低くなったとは言え、転職は人生の中では大きな選択のうちの一つになります。そして、ベトナム・海外転職となれば、その国の生活のミスマッチのリスクは日本国内の転職よりも高くなります。
「ベトナム生活のミスマッチ」のリスクを知り、ご自身の人生の大切な選択を決定する上では、約5日間の「日数」と約11万円の「費用」(第5回参照)をかける価値はあると私は考えています。

 

次回(第9回)のベトナム現地面接がないことのデメリット「会社・業務・共に働く人とのミスマッチ」は、こちら

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