ASPIRATION代表のひとり言

2019/01/06

第9回 | 転職者様向け:ベトナム現地面接がないことのメリット・デメリット (4/5)

こんにちわ。いつもベトナム転職・採用のことばかり考えている福田です。このひとり言では、私自身が経験したベトナム転職・採用活動を通じて思っていることをお届けします。私個人の主観が強いので、異論・反論も喜んで受付けています。それでは、第9回ひとり言をよろしくお願いします。

前回(第8回)のひとり言は、こちら

「Skype面接のみ」と「ベトナム現地面接」では得られる情報が異なる

今回は、ベトナム現地面接がないことのデメリット「会社・業務・共に働く人とのミスマッチ」となります。

「Skype面接のみ」と「ベトナム現地面接」の比較にあたり、選考における「面接」の意義を考える必要があります。転職者様の立場から「面接」を考えると、今回のタイトルの通り「会社・業務・共に働く人」とご自身がマッチしているかを確かることになります。そして転職者様がそのマッチを高い精度で判断するためには、どのような情報で判断するかが重要になります。そこで、「Skype面接」と「ベトナム現地面接」で得られる情報の違いを比較しました。

「Skype面接のみ」と「ベトナム現地面接」で得られる情報の違い

「Skype面接のみ」と「ベトナム現地面接」で得られる情報の違い

「Skype面接のみ」で得られる情報は、2次情報中心のイメージ(想像)する情報

「Skype面接のみ」で得られる情報を、2次情報中心の「イメージ(想像)」する情報と定義しました。5点ほど具体例を挙げて説明します。

  • 人材会社の求人票(募集要項)の情報

    人材会社から受け取る求人票(募集要項)には、その採用企業様の会社概要、及び業務内容、応募資格、給与・福利厚生などが記載されています。

    当然ながら、求人票(募集要項)の情報は文字情報だけとなりますので、「業務」や「共に働く人」の具体的な内容はイメージ(想像)するか、人材会社の担当者に確認するしかありません。しかしながら、人材会社の担当者への確認も、ある程度の情報量がないと適切な質問をすることは難しいです。

    私の考えでは、最低でも弊社が作成する求人票(募集要項)の情報の種類と量がなければ、転職者様がその採用企業様の会社・業務内容に主体的な興味を持ち、その主体的な興味から生まれる質問は出来ない(難しい)のではないかと考えています。

  • 人材会社の担当者からの情報

    人材会社の担当者からは、転職者様とその採用企業様のマッチするポイントや業務内容、会社の雰囲気、そして入社した場合、上司となる日本人の方の人間性などに関する具体的なお話を聞くことが出来ます。また、求人票(募集要項)の記載内容に対する転職者様の疑問にも回答をしてくれます。

    但しこちらは、全ての人材会社が出来ているわけではございません。弊社サイトのコンテンツである『ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音』の「ベトナム転職編」と、『日本人採用担当者のリアルな本音』の「ベトナム採用編」をご覧いただければ分かりますが、「とりあえず、面接に行って来い。」で、詳しい説明をしない人材会社もあるようです。

    笑い話としたいですが、私も採用担当を経験していた際に、転職者様の志望動機が怪しいので聞いてみると、「人材会社から、『〇〇(会社名)が募集しているので、とりあえず面接を受けてください。』と言われたので来ました。」と正直に答えてくれた方もいました。

    もちろん、ベトナムには素晴らしい人材会社、担当者の方もいますので、ベトナム転職活動を不安に思う必要はございません。ですが、「とりあえず、面接に行って来い。」という人材会社と出会ってしまいましたら、その企業はご利用されないことを強く推奨します。

  • 企業のWEBサイトの情報

    採用企業様によっては、ベトナム法人のWEBサイトがない企業様もございます。また、ベトナム法人のWEBサイトがあっても、日本人現地採用の方向けの採用情報が掲載されていない企業様がほとんどです。

    日本ですと、各企業様のWEBサイトには「採用情報」のページがあるかと思いますが、ベトナムでは日本人現地採用の方向けの採用情報が掲載されているページは非常に少ないです。もし、日本人現地採用の方向けの採用情報ページを見つけることが出来れば、ラッキーと言っても過言ではありません。

  • インターネット上にある情報

    ベトナム転職をはじめ、ベトナム生活に関する情報はインターネット上にもたくさんあります。そして運が良ければ、選考中(または選考を受けようとしている)企業様の情報もあるかもしれません。

    しかし、インターネット上の情報を鵜呑みにすることは気をつけなければなりません。気をつけるべきポイントは、その情報元が確かであること、その情報に対して責任を持つ機関・団体・個人が発信しているかどうかです。

    匿名の書き込みは全て信じてはいけない。とまでは言いませんが、鵜呑みにせず、心のどこかで健全な疑いの気持ちを持って情報を活用していくことが、ベトナム転職に限らず、私達の生活では大事になります。

  • 面接担当者からの情報

    面接の際に、面接担当者の方から聞いた情報になります。基本的には、こちらの情報は額面通り受け取って良いと思います。「基本的には」としたのは、面接担当者の方も、転職者様に対して会社・業務・共に働く人などを理解してほしいために、転職者様に合わせた分かりやすい説明をしています。そのため、具体例が滅多にないケースの事例のお話となったり、分かりやすくするために少しだけ大げさな説明となるかもしれません。

    加えて、面接担当者の方も転職者様がどういう人かと考え、理解しやすい説明をされているのですが、もし転職者様がご自身の情報を面接担当者の方にお伝えしきれていない点があったり、正しく伝わっていなかったりすると、面接担当者の方が転職者様のことを誤解した状態となりますので、転職者様に間違った形で説明していることになる恐れがあります。

    尚、Skype面接では画面越しに面接担当者の方の表情・仕草を見ることも出来ますが、画面越しのため、対面で話して得られるそれよりも相当精度が低いと考えられますので、ここでは含まないこととしました。

イメージ(想像)する情報に潜む危険性

「Skype面接のみ」で得られる情報は、面接担当者から得る情報以外は全て2次情報になります。2次情報には少なからず、その2次情報発信者の意見が入っている可能性があります。(弊社WEBサイトの求人情報も、出来るだけそのままの具体例を入れておりますが、私が作成している以上、少なからず私の意見が入っています。)

2次情報を信じるなということではありません。但し、情報の質で考えると、2次情報には1次情報に対して何かしらの誰かの意見が入っていると考えておくべきです。

一方で、面接担当者から得る情報は1次情報になります。具体的には、面接担当者の方が口頭で説明した情報を指します。但しこちらにも注意点があり、言葉の意味(ニュアンス)の理解が人それぞれ異なることです。

例えば、社風について「社内の日本人とベトナム人は仲が良いです。」とあった場合、「仲が良い」を全ての日本人が共通して同じ「イメージ(想像)」を持つことは不可能です。それは育ってきた環境・年代・場所が異なると、同じ言葉でも「イメージ(想像)」する意味合いも異なるからです。

「仲が良い」の言葉の意味(ニュアンス)を、50代の面接担当者の方は、「仲が良い」をバリバリの体育会系でトップダウンの社風と考えているかもしれません。一方で20代後半の転職者様は、「仲が良い」を和気あいあいと皆が意見を出し合う社風と考えているかもしれません。

また、言葉の意味(ニュアンス)の理解の違いだけではなく、私達人間が「イメージ(想像)」することは『確証バイアス』が発生しますので、こちらにも注意が必要となります。

確証バイアス
 ❝認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと❞
  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用 

つまり転職者様は、その情報を自分にとって都合の良いように「イメージ(想像)」する可能性が高いということです

先ほどの例に戻ります。「仲が良い」という言葉に対して、50代の面接担当者の方は、バリバリの体育会系でトップダウンの社風と考えています。20代後半の転職者様は、和気あいあいと皆が意見を出し合う社風と考えています。

社風について具体例を交えての説明がなければ、20代後半の転職者様は『確証バイアス』により、バリバリの体育会系でトップダウンの「仲が良い」社風を、和気あいあいと皆が意見を出し合う「仲が良い」社風と「イメージ(想像)」したまま入社するかもしれません。そうなると、転職者様は働く中で、「何か、この会社は違うな。」と違和感を覚えて退職へと・・・。

ここで私が言いたのは、体育会系が悪い、和気あいあいが悪いという話ではなく、「仲が良い」の言葉の「イメージ(想像)」が転職者様と面接担当者の方で異なっていることが問題ということです。

転職者様が、『確証バイアス』がかかった「イメージ(想像)」だけでベトナム転職を行うと、その「イメージ(想像)」と実際にベトナムに来て働き始めてから分かる会社・業務・共に働く人の現実の差が大きい場合、転職者様と採用企業様のミスマッチとなります。

そのミスマッチが大きく転職者様と採用企業様のどちらかが難しい状態となりますと、最悪のケースとして短期間での退職となります。

今回のひとり言では、「Skype面接のみ」で得られる情報を、2次情報中心の「イメージ(想像)」する情報と定義しました。「イメージ(想像)」には『確証バイアス』があるため、自分の都合のよい情報だけを集めて解釈することがミスマッチに繋がる危険性を説明しました。

 
「Skype面接のみ」には『確証バイアス』がかかる恐れがある

「Skype面接のみ」には『確証バイアス』がかかる恐れがある

次回(第10回)は、ベトナム転職でミスマッチがあり、2ヶ月後(試用期間後)に退職を選んだ場合に、転職職者様が失うものを説明します。

 

次回(第10回)のベトナム転職2ヶ月後の退職で失うものは、こちら

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