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ASPIRATION代表のひとり言

2019/05/18

特別企画 | ベトナムの人材紹介会社のリアルな本音(1/4)
企業とベトナム転職者の期待値の調整も人材紹介会社の役割

当WEBサイトでは、「ベトナム現地採用で働く人」「日本人採用担当者」へ匿名でインタビューをしたリアルな本音をインタビュー記事として掲載しております。インタビューでは、ベトナム転職者様と採用企業様から「人材紹介会社は〇〇だ!」といただくことがあります。しかし、ベトナム転職者様と採用企業様が考える「人材紹介会社は〇〇だ!」は、本当はどうなのでしょうか?
この度、私が前職の採用担当をした際にお世話になった人材紹介会社のコンサルタントZさんにインタビューをさせていただき、ベトナムの人材紹介会社のリアルな本音をお伺いしました。

本日はインタビューをよろしくお願いします。最初の質問は、ベトナムの日本人現地採用における人材紹介会社様の意義・役割となります。私が採用企業様にインタビューをする中で、企業様が人材紹介会社様に求めるものとして、日本人ベトナム転職者様の確保とスクリーニング機能に期待しているという声が多くありました。Zさんのお考えはいかがでしょうか。

採用企業様に対しては、正にその通りだと思います。私が考える人材紹介会社の役割は大きく分けて2つです。

1つ目は、 ベトナムの魅力を伝え、ベトナム転職希望者を増やすことです。2つ目は、その転職希望者の中から、企業様の希望にあった人材をご紹介することです。

登録された候補者をそのままご紹介するのではなく、十分なスクリーニングを行い、ご紹介することは当然のことです。しかし現状、ベトナムで働きたい日本人の数は少なく、全ての希望に沿う転職希望者も少ないです。そのような状況においても、企業様の採用計画を遂行する為に、企業様へ人材市場の現状をお伝えし、採用計画、ひいてはベトナム法人・駐在員事務所の事業をスムーズに行うことをサポートすることが一番の意義だと考えています。

では、ベトナム転職者様に対する人材紹介会社様の役割はいかがでしょうか?

企業様のご紹介はもちろんですが、ベトナム転職のその先、つまりベトナム転職をしてその会社に入った後どうしたいのか、どうなりたいかを一緒に考えてあげるサポートも役割としてあると考えています。転職者様のキャリア、人生を考えた時に、私達がお手伝いすべきところは、ベトナム転職をするために目の前の内定を取ることのサポートだけではありません。

私達人材紹介会社のビジネスは、マッチングすることで成り立つビジネスです。だからこそ、目の前のマッチングだけの近視眼的なサポートではなく、その先を見据えたマッチング、お仕事紹介をしなくてはならないと考えております。

そのため、場合によっては転職者様に対して、ベトナム以外の国を薦めたり、ベトナム転職が適していないと伝えたりすることもあります。これも人材紹介会社だからこそ、はっきりと言わなくてはならないことです。

先ほどのお話で、「ベトナムで働きたい日本人の数は少ない」とのことでした。それは、日本人を求める企業様の数と比べて、日本人ベトナム転職者様の数が少ないということでしょうか?それとも、そもそもベトナム転職をしたい日本人転職者様の絶対数が少ないということでしょうか?

働きたい国をベトナムに絞って海外転職活動をしている人は、数としては少ない印象があります。

また、日本人現地採用を求める企業様の要件は、様々な業種、職種と分かれております。例えば、料理人の方が欲しいとか、建設のプロジェクトマネージャーが欲しいとか。求める日本人の要件が細分化されればされるほど、それにマッチする転職者様の数は少なくなります。需要と供給のバランスで考えると、人材に対する求める条件が高くなればなるほど、需要の方が多くなります。

そういう点では、企業様と転職者様のマッチングを実現するためには、お互いの期待値の調整をすることも私達人材紹介会社の役割と思います。

「期待値の調整」とは、具体的にどのようなことをされるのでしょうか?

採用企業様の求める条件が高すぎる場合は、「そこまで求めるなら、日本本社から連れてきた方がいいですよ。」や「日本人ベトナム転職者の経験やスキルの相場は、このぐらいですよ。」と市場観をご説明します。

もちろん、それだけでは採用企業様もお困りのままですので、条件に関して幅を広げてもらうなどの提案は行います。例えば、〇〇業界で営業職を募集している企業様に対して、「業界は違いますが、△△業界の営業経験でもご検討可能ですか?」などの提案です。

企業様・候補者様お互いの理想があることが重々承知の上ですが、「採用・就職に関して本当に必要なこと」を一緒に見つけ出して、マッチングすることが今できるベストだと思ってやっています。

では、転職者様に対する期待値の調整はどのようにされているのでしょうか?

まず転職者様に対しては、「ベトナムのお給料の実態はこうですよ。」や「海外っていうけど、意外と日本人と関わることも多いですよ。」などと、リアルな情報をお伝えします。ベトナム転職される方の中には、ベトナムについて全く調べていない、また、ベトナム(または海外)就職に関する誤った情報を信じてしまっている方もおり、そのような転職者様には何回もお話します。そもそもベトナム転職に対するイメージや期待するものの調整ですね。弊社の考えとして、転職者様を導いてあげることを意識しています。

他にも、ベトナム転職に不安があったり、まだ考えがボヤっとしたりしている転職者様にも対応が必要です。そのような方に企業様を紹介すると、「面接を受けてきます。」と勢いよく面接を受けに行き、結果として3、4社から内定が取れたりします。でも結局、「どれにしようかな。」と迷い出して、最後はタイなど違う国を選ぶこともあります。そのような転職者様には、複数回の面談の中で背中を押すようにしています。

「背中を押す」とはどういう意味ですか?

転職者様本人にとって、本当はどのような企業でどのような仕事をしたいかなどの質問をしたり、その企業様に入社するとこのようなキャリアになるなど、その先をイメージさせる説明をしたりします。第三者的な視点で、その転職者様の未来やキャリアを説明してあげることで、採用企業様に対する興味や情熱を持ってもらうようにしています。また、我々が考える候補者様が進むべきキャリアをお伝えし、決断の後押しをすることもあります。

目の前のベトナム転職のことだけを考えたり、自分のキャリアを考えずにぼんやりとした感じでベトナム転職活動されたりしている人は、どのぐらいの割合でいますか?

結構多いと思います。やはり日本から海外転職する人は、海外に出ることが一番の目的になっている方が多いです。だから、「ベトナムで働き出してから、次のプランはありますか?」と質問すると、「ベトナムに来てから考えます。」という方が多いですよね。それでも良いですし、途中で目的・目標が変わることもOKですが、「海外で働くこと」自体が目的のままだと、それで満足してストップしてしまいます。

実は、私自身現地採用なのですが、この経験をしました。海外転職活動をしていた時は色々考えていたつもりですが、海外転職してからの1-2年は何も不自由なく、何も悩みはありませんでした。それは自分が海外で働けているということに満足していたからだと思います。今思い返せば、その当時は何も考えていなかったですね。

「海外に出ることが目的となっている」転職者様は、年齢による違いなどの傾向もありますか?

若い方に多いですが、30代後半の方でもいます。但し、30代後半以上の方ですと、良くも悪くも自分を持っている方が多いです。そのような方は話している中で、「この人は目的を持って、自分でやっていく方だな。」と分かります。そのような方は大丈夫だと思いますので、あまり心配はしていません。

 

ベトナムの人材紹介会社のリアルな本音(2/4)は、こちら