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ASPIRATION代表のひとり言

2019/05/19

特別企画 | ベトナムの人材紹介会社のリアルな本音(2/4)
ベトナム転職の「その先」を考えたベトナム転職活動を

当WEBサイトでは、「ベトナム現地採用で働く人」「日本人採用担当者」へ匿名でインタビューをしたリアルな本音をインタビュー記事として掲載しております。インタビューでは、ベトナム転職者様と採用企業様から「人材紹介会社は〇〇だ!」といただくことがあります。しかし、ベトナム転職者様と採用企業様が考える「人材紹介会社は〇〇だ!」は、本当はどうなのでしょうか?
この度、私が前職の採用担当をした際にお世話になった人材紹介会社のコンサルタントZさんにインタビューをさせていただき、ベトナムの人材紹介会社のリアルな本音をお伺いしました。

前回(第1回)の「企業とベトナム転職者の期待値の調整も人材紹介会社の役割」は、こちら

最近のベトナム転職者様の傾向について教えてください。

アジア転職という括りで見ると、ベトナムを選ぶ方は多いです。恐らく、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムの順番かと思います。その中でベトナムを選ぶ方は、シンガポール、マレーシア、タイは都会化しているので行きたくない。でもカンボジア、ラオス、ミャンマーなどはまだ生活に不安があるから行きたくない。ベトナムはその中間に位置するような感じで、調度良いと捉えられているようですね。ベトナムは、良い意味で暮らしやすく、東南アジアのイメージがあるのではないかと思います。

あとは、ベトナムに対してパワーを感じるという方が多いですね。他には、日本でのメディアの影響も考えられます。旅行会社はベトナムへの旅行を打ち出していますから、周りにベトナム旅行した友達がいて、その人からベトナムの話を聞いたとか。食事もフォーなど日本人にイメージがつきやすいものが多く、宗教問題も少ない国です。そのため、日本人からすると心理的ハードルも低く、行きやすい国となっているのではないでしょうか。

他にもベトナム転職者様の特徴などはありますか?

一人ではなく、家族でベトナムに移住する方が増えてきた気がします。つまり、旦那さんも奥さんもベトナムで現地採用として働くということです。

確かに、家族でベトナムに住まれる方は増えましたね。奥様でお仕事を探されている方は、フルタイムジョブとパートタイムジョブはどちらが多いのですか?

両方です。でも、パートタイムジョブは少ないので、その旨をご説明すると、「ではフルタイムジョブでも良いです。」と言われる方もいます。

そのような方が増えてきた背景には、企業様側もそれに対するお仕事の用意が増えてきたということでしょうか?

そうですね。事業が拡大しますと事務系が回らなくなってきますので、そこで日本人のパートさんが欲しいというニーズがあります。そのようなお声は、企業様からよく聞きます。

ベトナム転職を考えるきっかけは、ベトナムという国や生活に対して良いイメージを持っていて、それでベトナム転職をする方が多いということですね。そうではなくて、自分が入りたいと思う会社がベトナムにあり、その会社で働きたいから、その会社やそれに類似する会社を紹介してほしいなどの問い合わせはありますか?

それはあまり無いですね。もし、転職様がそのような企業様を知っていたら、自分で直接応募していると思います。また、ベトナム発の日系企業の数も今のベトナムでもまだ限られているので、ベトナムにあるこの企業に入社したいからベトナム転職をするというのは、もう少し先ではないでしょうか。

ベトナム転職者様へのベトナム転職に関するアドバイスをお願いします。

繰り返しになりますが、ベトナム転職の「その先」を考えて欲しいと思います。内定もらいました、ベトナムに来ました、の後を考えてほしいですね。そのためにも、ベトナム転職活動中はベトナムでどのように働きたいのかという点を意識してほしいと思います。

更に、自分の人生という点においても、数年後はどうしたいのかなどを大雑把でもいいから考えてほしいと思います。「ベトナムに来てから考えます。」という方がほとんどですが、それは強い意志を持っていないと難しいのかなと思います。やはりベトナムに来ると気候からか、時間の流れは早く、3年などはあっという間に経ちますから。

そこで、「あっという間に3年経った。どうしようかな。」と考え始めた時に、「そろそろ日本に帰ろうかな。」となって、日本に帰国してしまう方がいる気がします。意思を持った日本帰国なら良いのですが、そうでない場合は、せっかくの海外での経験を次に活かして欲しいので、帰国前に再度相談して欲しいですね。

他にも、ベトナム転職者様がベトナム転職において意識すべきことはありますか?

会社やベトナムに対して、すごくプラスの印象を持ち過ぎている方が多い気がします。ベトナム転職のきっかけの一つに、日本で働くことが嫌になって海外転職の方もいます。でも、「働くことの基本は、日本もベトナムも一緒だよ。」と思うところはありますね。寧ろ、海外の方が日本よりも日本らしくて厳しい面もあります。

特に、ベトナムは海外ですが、良い意味でも悪い意味でも「日本人社会がある」ことは知っておくべきかと思います。日本人社会は互助の風土もあり、とても心地良いです。ただ、海外で働きたいと思った転職者様の多くは、多様な国籍の方と関わることを期待していたり、望んでいたりすると思いますが、その一方で、日本人社会との上手な付き合い方も持つことが大切となります。

ベトナム転職者様が選考活動において気をつける点を教えてください。

面接受けた後になると思いますが、マッチ度の確認をする一つに、「この面接官の人と一緒に働く」がイメージ出来ているかがあります。もし、イメージが出来ているならばマッチしている可能性が高いです。逆に、それがイメージ出来ないのであれば、その会社、仕事がマッチしていないか、そもそもベトナム転職自体がマッチしていない可能性もあります。

また、人材紹介会社を利用してベトナム転職をされる方は、各人材会社からたくさんの企業を紹介されていると思います。紹介された求人を検討する際は、一歩踏み込んだ想像を意識してほしいです。つまり、実際に働いた時にどうなるのかというイメージをして、そのイメージをもとにして質問をしてほしいです。

私達も転職者様がイメージ出来るように情報は惜しみなく提供しておりますが、それでも分からない点もあるかと思います。分からないと、何でも「はい。」と応えるイエスマンになりがちですが、分からない時こそ、「分かりません。もっと詳しく教えて下さい。」と質問することが良いと思います。

ベトナム転職者様へのアドバイスとして、ベトナム転職の「その先を」考えて欲しいとの言葉が何度か出てきました。しかし、ベトナム転職者様の中には、そう考えたいけど、そもそも考え方の方法が分からないという方もいるかもしれません。その考え方へのアドバイスはありますか?

計画を立てても変わることはあると思いますので、ぼんやりでいいと思います。私が昔読んだ本で、すっと腹に落ちたフレーズがありました。「多くの人間は何をやりたいよりかは、どういう状態になりたいかで満足度を得る」です。だから、やりたいことがすぐに見つからない人は多いと思います。そのような時は、どういう状態になりたいかを考えるだけでも、それが軸となると思います。

それがあることで、仮にマッチしない会社に入社してしまっても、「じゃあ、どうする?」となった時に、その軸をもとに考えることが出来て、次のアクションが取れると思います。それを一般的な言葉で言うなら、「自己分析」になるのかもしれませんね。

転職の反対になりますが、現地採用の日本人の方が退職される理由はどのような理由が多いですか?

若い方だと3年ぐらいと期間を決めて、そのぐらいのタイミングで日本に帰国する人は多いですね。単に3年が節目なのか、それともベトナムで働くことに飽きたのかもしれませんね。また、上司である駐在員の日本人が異動で変わった時に、新しい人と相性が合わず退職する話も聞きます。海外ですから日本人も少なく、必然的に日本人同士の距離が近くなりますからね。

これは私の個人的な意見になりますが、ベトナムで3年間働いて日本に戻っても、それで日本で突出した人材に成れているかと言うと、それは難しいのではないかと思います。もし私が日本の企業の人事担当者でベトナムのことをあまり知らなければ、ベトナム勤務者が採用を受けに来るとなると、英語かベトナム語がペラペラか、その業界のベトナムの法律や商習慣に詳しいか、ベトナム企業と強力なコネクションがあるなどと、その人にものすごく期待してしまうかもしれません。

そうですね。そして、それはベトナムに長くいれば身につくものでもありません。だから、ベトナムで自分を磨かなければなりませんし、そのためにも、ベトナムでやりたいことやベトナムで働いた後の、「その先」を考えておくべきです。

 

ベトナムの人材紹介会社のリアルな本音(3/4)は、こちら