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ASPIRATION代表のひとり言

2019/05/21

特別企画 | ベトナム人材紹介会社のリアルな本音(4/4)
日本本社採用のキャリアプランがあれば、企業と転職者がWin-Winとなる

当WEBサイトでは、「ベトナム現地採用で働く人」「日本人採用担当者」へ匿名でインタビューをしたリアルな本音をインタビュー記事として掲載しております。インタビューでは、ベトナム転職者様と採用企業様から「人材紹介会社は〇〇だ!」といただくことがあります。しかし、ベトナム転職者様と採用企業様が考える「人材紹介会社は〇〇だ!」は、本当はどうなのでしょうか?
この度、私が前職の採用担当をした際にお世話になった人材紹介会社のコンサルタントZさんにインタビューをさせていただき、ベトナムの人材紹介会社のリアルな本音をお伺いしました。

前回(第3回)の「気軽に相談できる人材紹介会社を作ることから採用活動が始まる」は、こちら

採用企業様からのお声で、人材紹介会社様のスクリーニングレベルをもっと上げてほしいという声をよく聞きます。逆に、人材紹介会社様の方から、そのスクリーニングレベルを上げるために、企業様からこういう情報を提供して欲しいなどありますか?

業務内容はもちろんのこと、福利厚生や社内制度、社内にいらっしゃる方の雰囲気など教えていただければ、より精細なスクリーニングができますね。

社風などは、人材紹介会社が直接企業様と会ってお話聞ければ、我々自身で捉えることもできますので、少しでも打ち合わせのお時間頂ければ嬉しいです。

「良い人がいたら、よろしく。」みたいな企業様も多いのですか?

そこまではないですが、業務内容や求める人物像をニュアンスで説明される企業様もいらっしゃるので、私達も細かい点を掴み損ねたり、勘違いしたりしまっている場合もあります。これは私達の責任ですが、勘違いしているから、そのこと自体に気付きません。だから、面接回数を増やすなどして、転職者様と会って話して、ズレがないかを確認してほしいと思います。

Zさんから見て、ベトナムで現地採用の日本人を雇用している企業様で、現地採用の方のキャリアプランを考えている企業はありますか?

こちらも採用企業様に意識して欲しい点となりますね。キャリア形成の一環として、日本本社への採用を考えてあげると企業様と転職者様もWin-Winになるかと思います。

それは多くの現地採用の方が、日本に帰国した時にどうしたらいいのか分からないから悩んでいる現状があるからです。良い人材がいて、その人が日本に帰国するのであれば、日本側で受け入れ先を用意してあげれば、日本での採用コストがかからずに採用できます。業務の勝手も知っているので教育・研修時間もかかりません。企業様にとってすごくプラスになると思います。例えば、日本本社でベトナム支社とのやりとりの窓口を担当してもらうなどの業務ですね。

最近は、日本人現地採用のキャリアプランについて意識し始める企業様も多くなりましたが、あくまでベトナム現地採用は、ベトナムだけという考えがまだまだ残っています。

質問は変わりますが、これは私が前職の採用担当者での経験から感じたことですが、募集給与が低いと、人材紹介会社様は若手の担当者にその企業を任せるのですか?

いやいや、それはないですよ。他社様は分かりませんが、弊社ではそれは無いですね。恐らくですが、採用企業の担当者様の年齢に合わせていたのではないでしょうか。その時は、30代前半ぐらいの時ですよね?人材紹介会社の担当者との相性の問題もありますから、そこを考慮された可能性はありますね。あとは、人材紹介会社の営業自体が若い人が多いから、結果として若い担当者になったとかでしょうか。

私の想像ですが、他社様もそこまで考えてアサインしていないと思いますよ。逆に、若い営業を担当させない場合はありますね。採用企業様の求める人物像がハイスペックの方ですと、経験の浅い営業では業務内容や求める人物像が本当に全く理解できない場合があります。

その場合は、それなりの年齢、経験、知識のある営業が担当します。つまり、どのような人間に担当させるかは、業務内容や求める人物像によります。募集給与の高さで担当者を選択することはないですね。

今後のベトナムの日本人現地採用はどうなるとお考えですか?

直近は、ベトナム転職をしたい日本人は増えると思います。また、ベトナムの多くの日系企業様が、いきなり日系企業様との取引を辞めるということも無いと思いますので、企業様の日本人のニーズもまだまだあると思います。それにより、ベトナムで働く日本人の中で現地採用の比重が増えると予想しています。また、そうなることで現地採用の給料も上がるのかなと思います。

しかし、これからは日本流のビジネスも知っていて日本語が話せるベトナム人は増えていくことが予想されます。また、いつかは現地化という目標を持たれている企業様もございます。日本人人材の代わりにベトナム人人材の需要が増え、日本人の需要が減るということは考えられますか?

それでも日本人採用のニーズは減らないと思います。優秀なベトナム人が増えているのは事実ですが、日本人は日本人が好きですから、それでも日本人を選ぶと思います。もしそれが起きるとしても、直近ではなく20~30年先ではないでしょうか。

企業様にも、いつかは現地化という目標があるのは分かりますが、それももう少し先かと思います。でも、その一歩が日本人の現地採用なのかもしれません。中には、現地人と同様に働くことのできる日本人もいますからね。

最後の質問になります。採用企業様へのインタビューで、人材紹介会社様のサービスに満足していない企業様もいらっしゃいました。でもその企業様も、人材紹介会社の担当者はベトナム人の転職も扱っていて忙しいから、一社一社に充分に対応し切れずにいるのではないかとの声もいただきます。Zさんも、日本人だけではなくベトナム人の転職のサポートもされています。やっぱり、忙しいですか?

忙しいかは分かりませんが、暇ではないですね。あとはビジネスモデル上、私達は常に走っておかないといけません。常に走り続けないといけないから、疲れますよね。だから、それに合わない人は、この仕事は厳しいと思いす。

「今月頑張って、目標達成だ。」の次の翌月から、ゼロからのスタートとなり、数字に追われる日々が続きます。業務の中に何か楽しみを見つけないと難しいですよね。だからこの業界は退職率が高いのかなと思います。

その中で、Zさんが人材紹介会社で働き続けるモチベーションは何ですか?

新しい人や新しい企業様と出会えることですね。私は新しいもの好きですので。そこに面白さを感じているから、続いているのではないでしょうか。でもこれは、私や人材紹介会社だけの話ではなく、全ての人に言えることだと思います。業務や働くことに興味が面白さを感じなければ、絶対に続きません。だからベトナム転職では、ベトナムで働くことのイメージや、その先を考えて、転職活動をしてほしいと思います。

本日はかなり踏み込んだ質問をさせていただいたにも関わらず、快くお応えいただきましてありがとうございます。今回のインタビューを通じで、なぜZさんが人材紹介で結果を残しているのかも分かりました。私が勝手にではございますが、ベトナムの日本人採用について共に切磋琢磨できればと思っています。
本日はインタビューをありがとうございました。

 

<編集後記>
日本人の方のベトナム転職において、また企業様の採用活動においても、まだまだ人材紹介会社様は必要な存在であります。しかし、人材紹介会社様の役割に関する具体的なお話や、より良い利用方法に関する情報などは少なかったと思います。このような情報を多くの人にお伝え出来ることが、当インタビューに価値があると考えています。今回の人材紹介会社の本音を通じて、採用企業様、ベトナム転職者様、人材紹介会社が良い意味でお互いを知り、Win-Win-Winの関係を築けることができればと思っています。
最後に、改めて、今回のインタビューを受けていただいたZさんには御礼を申し上げます。