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ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音

2018/12/05

第11回 | ベトナム現地採用で働く人:ベトナムで働く編
コミュニケーション能力を高めたければ、アウトプットを意識したインプットを行うこと
Wさん(女性 / 20代後半 / ベトナム歴3年以上 / ホーチミン)

前回(第10回)のWさんの「ベトナム現地採用で働く人:ベトナム転職編」は、こちら

Wさんのベトナムで働くことについてもお伺いしたいのですが、ベトナムで働いてみて良かったことは何ですか?

私は大学時代の留学も加えると東南アジアでの生活が長く、色々慣れてしまったというのもあって、何が良かったか答えるのが難しいですね(笑)。ただ、前職の製造業では製品が一から作られているのを見ることが出来たのは、いい経験であったと思います。それがどのように製造されているということだけでなく、一つのものを作り上げるのに、どれだけの原価がかかっていて、どれだけの人が関わっているのかということも含めて仕事を通じて知ることが出来たことですね。

では逆に、海外で働いてみて大変だったことは、どのような点になりますか?

その業界に対して、未経験でスタートしたことですね。

未経験でスタートされた中で、具体的にはどのような点に苦労されたのでしょうか?

業務の全体像を把握することでしょうか。私が働いていた会社はいずれも日本人の方がずっと一人でやられたていた会社でした。その中で、既存事業の拡大や、新規事業始めるにあたり人が足りないから日本人の現地採用をするという感じでした。
でも、そういう会社ってマニュアルが無いや、業務のことについて体系化されているものが少ないんですよね。恐らく、新たに日本人を雇用するタイミングで今まで培った社内のノウハウを体系化しようという意図があるのかと思いますが、私の場合は本当に何もない状態からのスタートでしたので、業務の全体像を把握するのに時間がかかりましたね。ですから、言われたこと以外にも興味を持って獲りに行くことが大切だと思います。
会社の方には、全部丸投げする前にもうちょっとまとめたりしてくれると嬉しいかなと思いますね。これは私のワガママかもしれませんが・・・。

「業界未経験可」のお仕事については、求職者側だけでなく、企業側の方も考慮すべき問題がありそうですね。教える側の「見れば分かる。やれば分かる。」の教育では、難しいということでしょうか?

そうですね。特に上司がその業界に長く熟練された方で、新しく入社した部下の方がその業界での知識や経験が少ない方の場合、「見れば分かる。やれば分かる」のやり方だと、仕事を覚えるまでに時間がかかると思います。教わる部下の方は「自分が、何が分からないのかが、分からない」状態ですし、教える上司の方も「部下が、何が分からないのか、分からない」状態になると思いますので、お互いにあまり良い思いはしないでしょうね。

業界未経験の方が入社された場合の教育では、企業側も今お話されたようなことを意識しておいた方がよさそうですね。では、もしWさんに日本人の部下が入ってくるとしたら、どういう人がいいですか?

一緒に考えようとしてくれるや、参加してくれる人がいいですね。私だけでなく、多分、経営者の方もそうかなと思いますが、一人で考えるよりも誰かに話して、話すことで自分の考えが整理されて新しいアイデアが閃くということはあると思います。それは答えを求めているわけではないので、ただその話を聞くだけでもいいと思います。

Wさんもそこを意識して日々の業務で上司の方と接しているわけですね。では、社内のベトナム人スタッフの方と接する場合でも同じでしょうか?

弊社の場合ですが、ベトナム人スタッフとの話し合いで、「私はこうだと思う。」と言うと、ベトナム人スタッフからは、「それは、出来ません。」や「私は、それはだめだと思う」とバッサリ切られることが多いですね。日本人のように、「まぁ、そういう考えもあるよね。」と言って、こちらが続けてその事を話すことができるような返事が返ってくることは少ないので、少しアプローチを変えないといけないですね。

少しアプローチを変えるとは、具体的にはどういうことをされているのですか?

「それはだめだと思う。」と言われたら、「ダメなんだね。でも、それは何かが引っ掛かるから、ダメだってことだと思うけど、それについて教えてくれない?」と聞くようにしています。まずは相手の意見を受けいれてから、その後に相手の意見の根拠を聞くようにしています。日本人同士でも相手の意見を受けいれてから話すというのは大切ですが、言葉や文化の違う国の人間同士だから、より一層その点を意識してコミュニケーションをしています。
あとは、そのことについて質問をする・話すことで、その問題への私の思いの度合いも伝わり協力してくれるようになるかもしれないですし。

そうすれば、ベトナム人の方を仕事に巻き込んで一緒に協力して業務が出来そうですね。次の質問に移りますが、Wさんは、今後のご自身のキャリアについてどのようなプランをお持ちですか?

海外で5年は働こうと思っている中で、もう少しで計5年経ちます。ただ、現職の業界はまだ短いので、もう少しこの業界でも経験を積みたいと考えています。その後は、日本で転職か、他の国か、それとも今の会社に残り続けるかを検討しようと考えています。
この業界に入ったからかもしれませんが、日本でも働いてみたいという気持ちも出てきました。この業界は日本の方が進んでいますので業務を通じてもう専門的な点も学びたいなって思いもあります。ベトナムだと管理業務が中心になり、求められているのその点になりますので、進む方向性は違うと思っています。だからその時に改めて、「自分は何をしたいのか」を考えてみようと思っています。

今後のWさんのキャリアにおいて、働く国は変わっても今の業界を大きく変わることはなさそうですね。

そうですね。私がこの業界を選んだのも、他の業界と密に関わりながら、実力さえあればどの国でも通用するもの考えたためです。この業界を極めていけば、後のち私がやりたいことに繋がるのではないかなと考えているからです。

ご自身の中に、将来こうなりたという目的を持って仕事を選んでこられたということですね。では、日本に戻って働いた場合、ベトナムで働いた経験のどのような点が活かせそうでしょうか?

今の仕事は、社外の日本人のお客様とのやり取りと、社内のベトナム人スタッフをまとめるということが多く、コミュニケーションという作業がメインとなります。ですから、ベトナム人スタッフをまとめるという点では、相手のことを考えながら、その目的に向かって相手が動いてくれる言い方、表情、伝え方、段取りを意識してやっています。
ベトナム人スタッフが作ってくれた成果物が、私の仕事のアウトプットでもあり、私への評価でもあると考えています。ですから、良いアウトプットするためには良いインプットが必要ですので、日本人のお客様と接する時にもその言葉の意図は何なのかを意識して、ヒアリングしてインプットするようにしていますね。これは、日本で働く場合でも活かせる経験なのかなと思いますね。

ヒアリングもただ聞くではなく、アウトプット・成果物を意識してヒアリングをすることが重要ということですね。確かに、このスキルは日本でも大きく活きそうだと思います。続いて、Wさんのベトナムでの生活について色々とお伺いしてみたいと思います。

 

こちらのリアルな本音は、YouTubeでも公開しております。

 

次回(第12回)のWさんの「ベトナム現地採用で働く人:ベトナム生活編」は、こちら

<編集後記>
Wさんは、現在の業務において、社外の日本人顧客と社内のベトナム人スタッフとの間に立つ仕事のため、コミュニケーションの重要性をお話してくれました。これは、海外だから特別なものではなく、日本でも同じことだと思います。海外転職の有無に関わらず、コミュニケーション能力をあげたい人は、Wさんのようにアウトプットを意識してインプットをすることが良いのではないでしょうか。

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