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ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音

2018/12/24

第19回 | ベトナム現地採用で働く人:ベトナム転職編
選考時の職場見学が、転職者と企業のミスマッチ防止に繋がる。
Yさん(男性 / 20代後半 / ベトナム歴3年以上 / ホーチミン)

本日は、インタビューをよろしくお願いします。まず、Yさんのベトナム転職へのきっかけを教えてください。

大学卒業後は数年間日本で働いて、その後海外転職をしました。最初の海外転職はベトナムではなく別の東南アジアの国で、その後ベトナムへ転職しました。

もともと海外転職には興味があったのですか?

中学生の時から洋楽が好きでバンドをやっていました。そこから英語や海外に対して、興味や憧れを持ち始めた感じですね。
そして大学生の時に初めて海外旅行をして、東南アジアに行きました。そこで現地のトゥクトゥクのドライバーの人が観光客向けではなくて現地の人が行くような飲み屋に案内してくれて、その熱気・エネルギッシュさを肌で感じてから、いつかは東南アジアで働きたいなと思い始めました。
ただいきなり海外で働き始めるより、日本での就業経験を積んでから海外で働く方が良いかと思いまして、最初は日本で就職をしました。

日本で働かれていた時、どのようなタイミングで海外転職をしようと思われたのですか?

日本で働いていた会社でも、出世すれば海外に行けるチャンスはありました。ただ、そうなるまでは何十年もかかりそうで、「これは先が長いぞ。」と感じていました。

また当時は外国人のボランティアサークルに所属しており、業務後にサークル活動をしていました。そこで活動する中で、海外に行きたい気持ちはどんどん強くなっていきました。その折に、周囲の人からも、「そんなに海外に行きたいなら、行けばいいんじゃないの。」と言われ、それを真に捉えて、勤めていた会社を退職して海外転職をしました。

最初の海外転職では、どのようにしてお仕事を見つけたのですか?

海外の仕事を検索できるWebサイトを見ていたら、学生の時の海外旅行でお世話になった方が求人を募集しているのを偶然見つけました。それを見て、「これは行くしかないな。」と感じ、すぐに応募しました。その後、Skype面接をして海外転職をしたという流れです。

その時は人材紹介会社などを利用されずに、Yさんご自身でお仕事を見つけたのですか?

はい。その時は自分で調べて仕事を見つけましたので、人材紹介会社は利用しませんでした。

その国ではどのぐらい働かれたのですか?

1年弱ぐらいですかね。その国には憧れがあって行ったのですが、憧れだけしかなくて、生活が思っていたよりもきつくて大変でした。

具体的に、どのような点がきついと感じたのですか?

給与がギリギリでしたので食事に困りましたね。ベトナムだと日本人にもベトナム料理は合いますが、その国のローカル料理は日本人には合いにくい味でした。それにローカル料理は味だけではなく、衛生面にも問題がありまして、アメーバ赤痢とか普通にありましたね。私の同僚も来て1週間でお腹が痛くなって、病院送りになりました。

ベトナムでも食あたりでお腹が痛くなる話がありますが、そこまでひどいお話は滅多に聞きませんね。

ベトナムだとお腹を壊しても数日も経てば治るのがほとんどですが、その国では日本人でお腹を壊した人はよく病院に行っていましたね。食事はかなり気をつけないといけない状態であり、衛生面の良いお店で食べたりしていました。そうすると食費がかさみ、最後は貯金を崩して生活していました。

貯金を崩すような生活とのことですが、その当時の給与額は業種・業界を考慮した場合、世間一般には普通だったのですか?

私が働いていた業種と場所で考えると普通ですね。でも食事含めて生活面が大変でしたので、人の入れ替わりは激しかったです。

その国からベトナムへ転職されようと思ったきっかけは何ですか?

職場で仲良くしていた人がいまして、その人は学生時代に他の東南アジアの国での留学経験もあり、東南アジアでの生活には慣れているものとだと思っていました。でもその友人が、この国の生活はイメージとのギャップがあり過ぎるので辞めると言い始めました。それを聞いて私も、「そろそろ自分も潮時かな。」と思い、退職することを決めました。

そして会社に退職の旨を伝えたところ、たまたまホーチミンにあるグループ会社を紹介してくれて、そこでの勤務条件も提示してくれました。勤務条件を見ると、給与も上がりますし、ホーチミンはここよりも都会だから生活環境も良い方に変わるだろと思い、それでベトナムに来たという感じですね。だから、ベトナム転職にそこまで主体的な理由ではないです。

少しお話は戻りますが、もし最初の海外転職の際に、その国での生活面などを事前によく調べていたら何か変わっていたと思いますか?

当時は憧れと勢いだけで海外転職をしたので、調査不足はありましたね。もっと事前によく調べていたら、生活面のイメージはある程度出来ていたかなと思います。でもどちらにしても、別の国への海外転職はしていたかと思います。

現在Yさんが働かれている会社は、ベトナム国内でも転職されて2社目の会社とお伺いしています。今の会社に転職されたきっかけは何ですか?

ベトナムで最初に会社では、業務内容と自分のやりたいことがマッチしていない点があり退職しました。
実は現在の会社の入社までは人材紹介会社を利用したことがなかったので、入社前にその会社の詳しい業務内容を確認出来ていませんでした。そして自分がどういう人間かも分かっていなかったので、このようなミスマッチが起きてしまったのだと思います。

では、人材紹介会社を利用したことでYさんにとってマッチした会社に転職出来たということでしょうか?

そうですね。今の会社への入社にあたり、人材紹介会社は2社利用しました。
ただ最初の頃は、どちらの人材紹介会社も提案する企業がマッチしていないものが多く、しかも両社から同じ企業を紹介されたりしました。そのような状況でしたので、「とりあえず、紹介しとけ。」みたいな印象は受けましたね。

提案する企業がマッチしていないとは、具体的にはどのような点において、そのように感じられたのでしょうか?

その企業を薦める理由がこじつけっぽく、無理矢理感のある提案が多かったですね。それで、「とりあえず、受けてみましょう。」という感じでした。

その中で、その内の一社の人材紹介会社のアドバイザーの方との面談が終了して帰ろうとした際に、ちょうど営業の方が帰ってきて、その方とお話すると、私の話も色々聞いてくれて、熱意を感じられる方でした。で、「Yさんなら、この会社どうですか?Yさんなら、この会社の方とも合うと思います。」と薦められて入社した会社が今の会社です。

業務内容を見ますと、今までYさんがそれまで働いてきた会社と現在お勤めの会社は業界・業務内容が全然違いますが、それでも合うと薦められたわけですね。

そうなんですよ。しかも求人情報には「経験者」「転職回数が少ない人」と記載してあり、条件自体は私に全然合っていなかったです。

でも、その人材紹介会社の営業の方はしっかりと私の話を真摯に聞いてくれました。そして仕事内容というよりも、その会社の上司になる人間との相性を見てくれて、それで合うと思いますと提案してくれたので、私もその会社を受けてみようと思ったのだと思います。

あとは選考の際に、面接だけでなくて実際の仕事の様子を見学させてくれて、そこで業務内容がしっかりとイメージ出来たのが良かったですね。そういう提案をしてくれた今の会社にも感謝していますし、今の会社を引き合わせてくれた人材紹介会社の担当者の方にも感謝しています。その方がいなければ、今の会社への入社もなかったわけですから。

入社前の職場見学は良い方法ですね。これは、転職者様と企業様でミスマッチが減りそうですね。

さっきも言ったように、私は今までは会社や自分のことをちゃんと調べて理解していなかったから失敗したので、職場見学は良い方法だったと思います。私の場合は、ベトナムに住んでいたということもありましたので、2回ほど職場見学をさせてもらったのですが、日本から来る転職者の方であっても上手くスケジュール調整をすれば、1回は出来ると思いますので、他の会社もそういうことをすれば良いのかなと思います。

ただ、これは人材紹介会社からすると商売としては美味しくないですよね。ミスマッチが多い方が人材市場があるわけですし。一番良いのは、入社して保証期間が終了した後に、入社した人が辞めてもらうことですよね。

人材業界は、ビジネスモデルの構造と市場の成り立ちを考えるとご指摘の点はあるでしょうね。また私も採用活動を経験しましたが、2ヶ月間の保証期間で見極めることは難しかったです。だから、採用の段階でミスマッチをどれだけ無くすかが重要であるかを痛感しました。

私はその職場見学があったので業務内容を理解して自分が働くことをイメージすることが出来たからこそ、今も続いているのかなと思います。

入社前に、転職者様がその会社で働く姿をイメージ出来る・出来ないは大きな違いですね。また、企業様にとってもその人の業務への考え方なども分かりますから、職場見学は両者(ベトナム転職者様・採用企業様)にとって良いですね。続いて、Yさんのベトナムでのお仕事について色々とお伺いしてみたいと思います。

 

こちらのリアルな本音は、YouTubeでも公開しております。

 

次回(第20回)のYさんの「ベトナム現地採用で働く人:ベトナムで働く編」は、こちら

<編集後記>
Yさんが経験されたように、入社前の職場見学は非常に良いアイデアであると思いました。企業様も転職者様も一番避けたいのは、採用・入社してからミスマッチであることが分かることです。そうならないためにも、企業様も転職者様も上手く時間を調整して、選考の中に職場見学を加えることを是非ご検討いただきたいと思います。

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