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ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音

2019/01/01

第26回 | ベトナム現地採用で働く人:ベトナム転職編
ベトナム転職の目的は、ベトナムに来てから見つけてもいい。
Kさん(男性 / 30代後半 / ベトナム歴10年以上 / ホーチミン)

本日はインタビューをよろしくお願いします。Kさんはベトナム歴が10年以上と長いですが、そもそもベトナムに興味を持ったきっかけは何ですか?

大学生の時、編入生にベトナム人の学生がいました。ある日、その子にいきなり「私、何人に見えますか?」声を掛けられました。中国人の学生が多かったので、「中国人でしょ。」と答えたら、「違います。ベトナム人です。」と言われました。

当時の私は、ベトナムのことはベトナム戦争しか知らなかったので、それでベトナムをもうちょっと知ろうかなと思い、その日の学校帰りに本屋に寄ってベトナム語の本を探しました。それがベトナムに興味を持ったきっかけです。

大学では、第二外国語で中国語を専攻していて普通に話せるレベルでした。しかし当時は「チャイナプラスワン」と言われ、企業は中国から次の国を探す状況でした。自分が就職活動前だったこともあり「チャイナプラスワン」も踏まえて、語学面は中国語で戦っても難しいなと考え、独学でベトナム語を勉強し始めました。

大学生の時から海外で働くことを意識されていたわけですね。その中でKさんは、大学卒業後は日本で働いています。大学卒業後に日本で働くことを選んだのはなぜですか?

海外で働きたい気持ちはありましたが、日本である程度働いて、ビジネス面の感覚的なものとかを学んでから海外に行くのが良いかと思い、最初は日本で働くことにしました。

大学を卒業してすぐにベトナムに行って働いたとしても、ベトナム語は話せますが、ビジネス面では他のベトナム人の新卒の方とあまり変わらないなと思いましたので。

確かにベトナム語が話せてもビジネススキルがなければ、他の人に比べてアドバンテージが少ないかもしれませんね。日本では何年間働かれたのですか?

5年間働きました。当時日本で働いていた会社は海外拠点も多くあり、将来は海外に行けるチャンスがある会社でした。それが入社の理由ですね。

当時はその会社で働きながらベトナム赴任になることを狙っていたのですか?

海外赴任先自体に特にこだわりはありませんでした。その会社の社員の語学レベルは、英語ならTOEIC800点は普通、中国語がペラペラな人は何十人もいました。他にも、ロシア語やチェコ語など様々な国の言葉を話せる人がたくさんいました。

その中でベトナム語が話せる人もいたのですけど退職され、ベトナム語が話せるのは私だけになったので、ベトナムはチャンスだとは思いましたね。

しかし実際にベトナムで働くにあたり、その会社をご退職されてご自身で転職活動をして現地採用としてベトナムで働かれています。そのあたりの背景を教えていただけませんか?

私にはベトナム人の妻がおり、当時は2人とも日本で働いていました。妻も日本で働きたくて、日本語を勉強して日本に来ました。しかし日本では通訳に近い業務ばかりになり、本人の希望である日本語プラスビジネススキルを発揮する場面が非常に少なかった状況でした。

妻は自分の持っている全ての能力を発揮できない状況が続く中で、自分のキャリアに疑問を感じるようになりました。日本ではなくベトナムなら、日本語プラスビジネススキルを発揮できるのではないかと考え、ベトナムに帰りたいという気持ちが出てきたようです。

もう少し待てば、私も出向でベトナムに行く機会も巡って来そうでしたが、それを待っていても仕方ないと思い、勤めていた会社を退職してベトナムに来ました。

Kさんの奥様思いの気持ちが伝わってくるお話ですね。ベトナム転職の際は人材紹介会社を利用されたのですか?

人材紹介会社は3、4社ぐらい登録したかと思いますが、実際に利用したのは1社です。現在はベトナムに人材紹介会社は多数ありますが、当時はベトナムの人材会社数は少なかったので、自分で主体的に調べましたね。

ベトナムの事は留学経験もあるため、既にベトナムの国や生活のことは知っていましたので、業務内容や求人条件にこだわり調べていましたね。あとは妻もいるので、給与にも少しこだわって仕事を探しました。

給与額にもこだわられたとのことですが、ベトナム転職において入社時の給与額はどのように考えればよろしいでしょうか?

入社前の給与交渉は非常に大事ですね。業界・業種による違いはあるかもしれませんが、ベトナム現地採用の給与の上り幅は大きくないとは思います。業界によっては、ビジネスモデルの構造上、人件費=コストという考え方もあります。

実際に私もそういう経験をしてきました。業務量は増えるばかりなのに、「給与は現状維持。」と言われて上がりませんでした。業務が増えると一人では出来ないためベトナム人スタッフに実務を行ってもらうのですが、私にはそのスタッフのマネジメント業務が増えますからね。

Kさんご自身の体験からのお考えなのですね。Kさんはベトナムに来られてからも転職をされていますが、その転職の際も人材紹介会社を利用されたのですか?

その時は、人材紹介会社を5社ぐらい使いました。色んな人材紹介会社がいたという印象です。その企業のことを業務内容まで含めて丁寧に教えてくれるところもあれば、何も考えずに募集要項だけ送ってきて、「面接に行って来いよ。」みたいなところもありましたね(笑)。だから、「とりあえず、面接に行って来いよ。」みたいな人材紹介会社にはお断りをいれて、その後のやり取りはしませんでした。

現在ベトナム転職を検討している方に対して、良い人材会社の見極め方のアドバイスをいただけますか?

人材紹介会社の担当者の方と直接会う機会は少ないと思いますので、やり取りで判断するのが良いかなと思います。例えば、メールの送り方一つにしても丁寧さや親切さがあるか無いかとか。あとは、こちらからの質問へのレスポンスの早さや内容ですね。さっきも言ったように、「とりあえず、面接に行って来いよ。」みたいな会社は避けた方がいいかもしれませんね。

ベトナム転職を検討している方に、他にもアドバイスはありますか?

自分がベトナムに来て何をしたいのかを明確にしておくことが大事かと思います。それはベトナムに来てからでも遅くはないですが、それ(何をしたいのか)がないと長続きするのは難しいのかなと思います。わざわざ文章にして書き出す必要まではないですが、ベトナムに来てからどういうことを達成したいかなど、自分の中にある程度の方針を持ってやっていかないと、何か予想外のことが発生した時に、モチベーションが持たない可能性があります。

逆に言うと、それさえあれば最初は何も無くても、時間が経てば経験が得られます。その経験を得る中で、自分ベトナムでどういう結果を出したいかを考え、自分に自信を持ってダメだと思うところは変えていき、良いと思うところはもっと伸ばせばいいと思います。

幅広い経験により、今までとは違う物の見方ができる。それにより、もっと本質的な「自分は何がしたいか」が見えてきて、苦しい時の支えにもなるということですね。続いて、Kさんのベトナムでのお仕事についてお伺いします。

 

こちらのリアルな本音は、YouTubeでも公開しております。

 

次回(第27回)のKさんの「ベトナム現地採用で働く人:ベトナムで働く編」は、こちら

<編集後記>
ベトナム・海外転職に限らず転職自体が、何かしらの未経験が伴います。だからこそ、未経験の自分は何が出来るのか、実務経験を得た後にどうなっていたいのかを考えておくことが大切になります。特に、経験を得た後にどうなっていたいのかは、入社3ヶ月後、6ヶ月後、1年後などの区切りのタイミングで、上司の方と目標設定を合わせておくことが良いのではないのでしょうか。目標を期限で区切らないと、いつまで経っても未経験のままでいてしまう可能性があります。

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