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ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音

2019/01/02

第27回 | ベトナム現地採用で働く人:ベトナムで働く編【前編】
ベトナム人をマネジメントするのであれば、自分の中に確たる軸を持つことは必須。
Kさん(男性 / 30代後半 / ベトナム歴10年以上 / ホーチミン)

前回(第26回)のKさんの「ベトナム現地採用で働く人:ベトナム転職編」は、こちら

※Kさんは、ベトナム語がビジネスレベルです。

Kさんのベトナムでのお仕事ついてお伺いしたいと思います。Kさんの現在のお仕事は管理職とお伺いしておりますが、具体的には、どのようなことをされているのですか?

社内の問題解決が多いです。例えば、購買担当のベトナム人スタッフが適切な業者に発注していない場合は、各業者に再度見積もりを取り直し、適切な業者に発注することでコストダウンになりました。他にも、ベトナム人スタッフ間で人間関係に問題があれば上手く人員整理すると、スタッフにやる気が出て生産性も上がり、好循環が生まれましたね。

サラッと簡単に仰っていますが、ベトナム働く日本人の皆さんは、このような問題に苦労されていると思いますが?

そのためには、ベトナム人スタッフ一人ひとりをしっかりと見ないといけない、向き合わないといけないですね。それにより、なぜそれが上手く機能していないのか、言い換えれば、なぜその人が出来ないのかの理由が見えてきます。

上司が嫌いでやらないのか、その業務をこなす能力が足りていないのか、業務上の問題点が分からないのか、単に仕事にやる気がないのかなど。他にも、その人の考え方や、その人の価値判断となる原理原則の軸がどこにあるのか、またその軸があるべき方向に対して真っすぐなのか斜めなのかなどを見ていますね。

うーん、またサラッと簡単に仰っていますが、「人の内面」を見るというのは難しいですよね。ましてや、日本人とベトナム人となれば、尚更のことかと思います。Kさんはどのようにして、ベトナム人スタッフの方の「人の内面」を見たのですか?

私はベトナム人スタッフ全員と会って話しました。そこで、その人の良い点、悪い点(改善点)を言ってあげました。但し、全員同時ではなく、一人ずつちょっと時間を空けてです。同時に皆をやると、皆が裏で「あー、私悪いこと言われちゃった。」とか話しだして、私の伝えたいことが別の方向に進み、あまり効果が出なくなる恐れがあったからです。

また話す時には、悪い点(改善点)もはっきり言います。はっきりと言って、そのベトナム人スタッフの反応を見ることで、その人に軸が有るのか無いのか、軸があってもずれているのかいないのか、軸がずれているならばどうずらせば良いのかが分かりますから。

はっきりと伝えると、その場しのぎで取り繕うばかりのベトナム人スタッフとかもいます。そういう人は今の担当の業務が合っていない可能性もあります。新しく別の業務をさせたりとして、その人の適性を見ています。

ベトナム人スタッフの方に悪い点(改善点)もはっきり言うのですね。ベトナム人の方に悪い点(改善点)を伝える時に気をつけていることはありますか?

ベトナム人も英語が母国語ではないので、英語で言っても、「はぁ?」となることは多いと思います。だから、私はベトナム語で伝えています。そしてベトナム語は言葉選びが大事です。それは相手を傷つけないための言葉選びではなく、相手が正しく理解できる言葉を選ぶということです。

ベトナム人の表現は結構曖昧な表現が多いです。それは物事を遠回しに言うような日本語的な曖昧な表現ではなく、言わないといけないことを言わなかったりするという表現です。

ベトナム人の「日本とは違う曖昧な表現」とは、具体的にはどういうことでしょうか?

例えば、喉が渇いていて自分から少し離れた場所に水の入ったコップがあります。そしてコップの近くには友達がいます。ストレートな表現だと友達に、「水が飲みたいので、そのコップを渡してくれませんか?」だと思います。日本人の遠回しの言い方は、「そのコップをこちらに寄せてくれませんか?」とかでしょうか。

でも、ベトナム人の場合は、「そのコップ、珍しいですね。」という感じで言ったりして、水を飲みたいという本来の目的は言葉に含まれていません。だから言葉通り受け取ると、その人の意図は分からないと思います。

かなり遠回しな表現ですね。イメージはつきましたが、それはKさんが上司でベトナム人の方が部下という立場だから、少しストレートに言いにくい点もあるのではないでしょうか?

正直、それはあるかもしれませんが、日本人同士のコミュニケーションと比べて、ベトナム人とのコミュニケーションはこのような違いもあるので、ベトナム人がちゃんと理解できる言葉で伝えることは意識しないといけないです。

悪い点(改善点)をはっきりと言うことで、嫌われることもありますし、好かれることもあります。
だからこそ、伝える方もしっかりとした軸を持っていることが大事です。自分の軸が無いのに思いつきで言うと、それはただの迷惑になります。自分の中に価値判断の基準の軸がないままだと、言う度にその軸がコロコロ変わってしまい、それはベトナム人には必ず見透かされます。

これはベトナムだけでなく、日本でも同じことが言えそうですね。

そうですね。でも日本の場合は言うことがコロコロ変わっても、結果を出していればある程度認められるところがあるのではないでしょうか。でもベトナムだと結果が出ていても出ていなくても、ベトナム人はその上司を見て、「この人ブレているな。」と思いますからね。

 

こちらのリアルな本音は、YouTubeでも公開しております。

 

次回(第28回)のKさんの「ベトナム現地採用で働く人:ベトナムで働く編【後編】」は、こちら

 

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