ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音

2019/02/13

第30回 | ベトナム現地採用で働く人:ベトナム転職編
迷っているなら、海外に出るべき!!
Aさん (男性 / 30代前半 / ベトナム歴5年以上 / ホーチミン)

今日はインタビューをよろしくお願いします。まず、Aさんのベトナム転職のきっかけを教えてください。

私の場合は少し特殊かもしれません。大学卒業後に日本で少し働いて、ベトナムに来て働いて、その後一度日本に戻り日本で働いて、またベトナムに来て、今に至ります。

では、大学卒業後からお伺いします。大学卒業後に日本で働かれて、ベトナム転職をした時の背景を教えてください。

大学卒業後に働きだして数ヶ月経った時ぐらいに、大学時代の仲の良かった同級生がベトナムのホーチミン市で会社を立ち上げるから、手伝ってくれないかと誘いを受けました。ベトナムにこだわっていたわけではないですが、元々海外で働きたいという思いはありましたので、二つ返事でベトナムに行くことを決めました。

いつ頃から海外で働きたい思いがあったのですか?

小学生の時ぐらいからでしょうか。小さい時から人と違うことをやりたいと思っており、小学校の卒業文集には「世界一周旅行をしたい」と書いたと思います。だから、大学時代の友人から誘いを受けた時は、「これで海外に行けるぞ。」とそんな気分でしたね。

最初のベトナム転職は同級生からのお誘いがきっかけであり、人材紹介会社を利用されなかったということですね?

はい。人材紹介会社は利用しませんでした。

最初のベトナム転職では、どのぐらいベトナムで働いたのですか?

数ヶ月です。立ち上げの期間ですね。会社は既に設立されていたのですが、業務自体は何も出来ていない状況でしたので、本当に何でもやりましたね。スケジュールもかなりタイトで、朝8時から深夜2時頃まで働くというのが日常でした。

それはハードなスケジュールですね。数ヶ月間で日本に帰られたのは何か理由があるのですか?

理由は2つありまして、1つは、私にベトナムの食事が合わなかったことです。それは味だけではなく、毎日お腹を壊していました。会社の立ち上げで常にストレスがある状態なのに、食べ物は合わないし、お腹は壊すし、体調は崩すしと最悪な状況が続いていました。

もう1つは、私自身に社会人経験が少なく、その経験の無さからスキル不足、業務処理能力が低さを自分でも感じており、「これは日本に戻って学び直した方がいい」と思ったからです。会社も立ち上げの時期を乗り越え一段落した時でしたので、日本に戻って社会人経験を積み直そうと思い、日本に帰りました。

その日本への帰国の際、日本の仕事探しにあたり人材紹介会社は利用されたのですか?

いえ、その時も人材紹介会社は利用せず、自分で探しました。ちょうど、新聞かテレビを見ていた時に、その入社した会社の特集をしていまして、その会社の社内の教育体制を見ていると「これだ!」と思い、申し込みをして入社しました。

そこで、社会人としての経験を積み直したのですね。

はい。今ではブラック企業のレッテルを貼られるかもしれませんが、バリバリの体育会系の会社で、言い方も相当キツイ環境で、かなり厳しく教えてもらいましたね。

そちらの日本の会社ではどのぐらい働かれたのですか?

1年ぐらいでしょうか。その後、社会人として営業のスキルが身についてきた中で、ベトナムで立ち上げをした経験が忘れられず、また立ち上げを経験したいと思い、ベンチャー企業に転職をしました。

但し、その会社は経営的に厳しい会社でして、2ヶ月目から給与は支払われませんでした。そして、3ヶ月目、4ヵ月目も給与が支払われないので、生活にも支障があり、さすがに困るので退職しました。

給与が支払われないことについて、Aさんの方から会社に何か言われたりされたのですか?

言いましたが、会社からは、「ベンチャーなら当たり前だよね。」のような返答で相手にされませんでした。最終的に、3ヶ月分の給与は支払われましたので良かったですが。

退職後はどうされたのですか?

その後、偶然ですが、ベトナムで立ち上げに携わった会社の社長から「やることないなら、手伝ってくれないか。」と連絡がありました。また海外で働けるという思いが蘇り、ベトナムに行くことになりました。

これでベトナム復帰となるのですね?

最初はハノイ市の配属となり、1年ぐらいハノイ市にいました。ハノイ市の生活も楽しかったですね。
その後、ホーチミン市のオフィスで、日本から採用予定の日本人がホーチミン市に来る予定だったのですが、直前で断られてしまい、ホーチミンオフィスで人が足りない状態となりました。そこで会社から「ホーチミン市に来てくれ。」と声がかかり、ホーチミン市に来ました。

ハノイ市からホーチミン市に移ることに問題はありませんでしたか?

全然問題なかったですね。ハノイ市も良かったですが、最初の立ち上げもホーチミン市でしたし、ホーチミン市が好きでしたから。だから、「はい、喜んで。」みたいな感じですね。

Aさんはご自身の転職活動の際には人材紹介会社は利用されていませんが、ベトナムで日本人現地採用の業務をされたことがあるとお伺いしております。

はい。日本人現地採用の業務を担当し、その時に採用企業側として人材紹介会社も利用しました。
総じて、紹介される日本人転職者の方は基礎的なスキル・マナーが欠けている人が多かった印象があります。対面の面接なのに、ビーチサンダルにジーパン、Tシャツで来る人とかいました。ベトナムですから、日本と比べると服装などはそこまで厳しくはないですが、もう少しちゃんとして欲しいと思いましたね。

転職者の方が面接にそのような服装で来られることについて、何か考えられる理由はありますか?

アルバイト感覚でベトナム転職をしているのではないでしょうか。海外に出て、とりあえずどこかで働いて、その日の生活が出来ればいいという感じ、そんな意識ではないでしょうか。私にはそういう風に見えました。
日本人も人手不足だから内定を取りやすい状況もあるから、ベトナム転職を舐めている、甘く見ているのかもしれません。

その問題に対して、私達人材会社はどうすべきだとお考えですか?

先ほどお話したことも含めて、ミスマッチを無くすとしか言いようがないですね。ミスマッチを無くした上での紹介が出来るなら良いのではないでしょうか。

人材会社の中では、「転職希望者があがってきました。」で企業に流す。つまり何もスクリーニングしていないと思います。それは繰り返しになりますが、本当に人手不足で転職希望者が少ないからそうなっているのではないでしょうかね。人材紹介会社の方と接する中で、本当に転職希望者が少ないのかなと感じましたね。

ベトナム転職を検討している人に対して、何かアドバイスはありますか?

アドバイスとしては、「迷っているなら、海外に出た方が良いですよ。」ですね。

これからの日本は、市場は成熟しきっていて、縮小しますよね。そうなると海外に出ないといけない状態になると思います。グローバルパーソンでないと通用しなくなるわけですよね。英語などの語学、若しくは海外で仕事が出来るなど何でもいいですけど、自分の中に何かしらの強みがないと、日本で仕事がなくなるとどうしようもないですよね。だから、海外に出たいと思っているなら、出た方が良いかなと思います。

ベトナムの生活面でも、何かアドバイスはありますか?

トラブルを楽しむ気持ち、ネタにする気持ちですかね。「ベトナムでお菓子をそのままにしていたら、蟻がこんなに来ちゃった。」って写真を撮って、日本にいる友達に送るとか。仕事も生活も日本とは異なりますから、その違いを楽しむ、ネタにする気持ちがあれば大丈夫かなと思います。

違いを一つ一つ取り上げて良い悪いと考えるよりも、まずは違いを楽しむ方が、ベトナム含めて海外で働く・生活することには適応しやすいでしょうね。続いて、Aさんのベトナムでのお仕事についてもお伺いします。

 

こちらのリアルな本音は、YouTubeでも公開しております。

 

次回(第31回)のAさんの「ベトナム現地採用で働く人:ベトナムで働く編」は、こちら

<編集後記>
日本とベトナムを2度行き来して、現在ベトナムで働かれているAさんですが、最初のベトナムで働いた際に、数ヶ月間であったものの信頼を得られるような働き方をしたから、またベトナムで働くチャンスを掴むことが出来たのではないでしょうか。
また若い方であれば、Aさんのように、一度ベトナムで働くことにチャレンジした後に、足りないものを補いに日本に戻って身につけ、パワーアップしてから再度ベトナムに来て働くという選択肢も持っていただければと思います。

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