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ベトナム現地採用で働く人のリアルな本音

2018/11/13

第7回 | ベトナム現地採用で働く人:ベトナム転職編
人材会社は、ベトナム転職の良い面と悪い面を求職者に伝えるのが義務である
Iさん(男性 / 30代前半 / ベトナム歴3年以上 / ホーチミン)

本日は、インタビューをよろしくお願いします。まず、Iさんのベトナム転職へのきっかけを教えてください。

ベトナムに来る前は、英語圏の国でワーキングホリデーをしていました。その時から、海外で働くことに興味を持っていて、いつかは海外で働きたいと思っていました。でも、その国では働くことが具体的にイメージは出来ませんでした。だから一度日本に戻り、海外転職を探していました。もし海外転職に失敗してお金がかかっても、その分、経験が買えるというような感覚で、あまり気負わずに就職活動をしていましたね。

なぜ、転職先としてベトナムのホーチミンを選んだのですか?

海外転職の仕事を探す中で、ベトナムの求人件数が一番多く、募集条件が厳しくない仕事が多かったからです。東南アジアではシンガポールとかもあったのですが、英検2級以上やその分野での実務経験が2年以上などの条件があって、即戦力採用といった感じでした。当時の自分にはそこまでスキルや経験がなかったので、自分が条件に合うところに絞った結果、ホーチミンになったという感じです。そこからベトナムを調べていくうちに、興味を持ち始めてベトナムに行きたいという気持ちになりましたね。

ベトナム転職活動中は、ベトナムで何年ぐらい働こうなどの予定はあったのですか?

腰を据えるという意味で、少なくとも3年はベトナムにいようと思いました。その当時は、将来は日本の地元に戻ってこの経験を活かして働こうと考えていました。だから、少なくとも3年はベトナムにいようと思っていました。

当初は3年と考えていたわけですね。因みに、今現在は実際にベトナムで働いてみて、あとどれぐらいベトナムにいると考えていますか?

今は変わりまして未定です。正直、読めないですけど、長くいる可能性が高いですね。

それはなぜ変わったのですか?

僕は、仕事上、新しくベトナムに来た人や日本に帰国する人と知り合うことが多く、そこから色んな情報を聞いているからでしょうか。特に、ベトナムで働いた後、僕の地元に帰った人も今も繋がっていますけど、聞いている中ではベトナムで働いた経験を活かして働いている人はほとんどいないですね。つまり、僕の地元ではベトナムから日本に帰ったほとんどの人が、ベトナムで働いた経験を活かすことが出来ない仕事に就いているということです。

また、新しくベトナムに来る人とも知り合う機会が多いのですが、最近は僕の地元の企業もベトナム進出の視察が多く来ていまして、ベトナムでやってみたいという声も年々増えています。地元の企業が今から出ようという時に、逆に地元に帰るのはどうかと考えまして。だから、ベトナムにいた方が地元の企業に対して力になれることの方が多いのかなと。

海外進出において、ベトナムはまだまだ注目されていますからね。

実はベトナムに来る前から、海外で働くならその海外と地元を繋ぐような仕事をしたいと考えていました。今働いている会社は地元の県から事業を委託されていまして、僕のやりたいことにピッタリでした。残念ながら、僕の地元の企業のベトナム進出は数としてはまだ少ないのですが、今は大きな案件が動いていまして、それを成功させて成功事例をどんどん作っていきたいですね。そういう意味でも、ベトナムにいて地元の企業を引っ張ってくることに面白さを感じているので、今後もベトナムにいることが長くなるんじゃないかなと思っています。

Iさんはベトナム国内での転職もご経験されていますが、ご自身の経験を踏まえて、現在、ベトナム転職を考えている人に対して、何かアドバイスはありますか?

「現地採用」という雇用に関しては、雇用契約含めて日本と比べると保証されていることは少ないかなとおもいます。また、日本で数年働いた人はベトナムに来ると給与の額は下がると思います。それでもやってみたいと思うなら、ベトナムに来て働いてみればいいと思いますけど、特に給与や待遇の面で、こんなはずじゃなかったって話はよく聞きますので、よく調べて、よく考えてから、ベトナムに来るのがいいかなと。

インターネットの情報によっては、ベトナムは食事が安く、家賃も安いから、給与が低くても普通に生活できると書いてあります。それについてはいかがですか?

実際はそうじゃないですよ。毎日、フォー(米粉で作ったベトナムの麺)とバインミー(サンドウィッチのような食物)だけをひたすら食べて、会食ゼロとかでないと無理ですよ。仕事をしていたらお客様と食事(会食)に行くこともありますし、友達との食事でもお金を使いますしね。誰とも食事を付き合わずに生活というのは難しいでしょう。だから、給与の安さからの多少の生活の不便さは我慢しないといけないかなと思います。

ベトナム(現地採用)生活には、そのような事実がある中で、ベトナム転職活動はどのような点に気をつければ良いのでしょうか?

仕事を探す際に人材紹介会社使うなら、「給与とか待遇とかは、ネットの求人情報にはこう書いていましたけど、間違いないですか?」などとちゃんと確認した方がいいかなと思います。他には、ベトナムの状況も変わってきているので、実際に住むにあたり、家賃相場とかはそのプロである不動産屋に連絡して聞くのとかがいいんじゃないでしょうか。

可能であれば、一度は旅行なりでベトナムに来た方がいいかなと思います。僕も色んな人を見てきましたが、食べ物とか交通とか全て含めて生活面で合わない人は、ベトナムでの生活に心折れていますかね。僕ら外国人にとって、ベトナムはプライベートで出来ることって少ないですし。

ベトナム生活で心が折れる人は、何か特徴などあるのでしょうか?

心が折れる人で結構多いのが、最初は友達も少ないから週末でもずっと家に引きこもっているんですよ。普通、外に出たら少なくとも誰かに会うじゃないですか。それで、色んな情報やお互いに困っていることの話とか聞けるんですけど、家にいると誰とも会わないから何の情報も入ってこないんですよ。で、解決策が分からないからどんどんダメになって、「やっぱり帰ります。」ってなって。そういう人は、「こんなんじゃなかった。」とかって言って帰りますね。

その為にも一回来て見て、ご飯が合うかなとか、空気や水が合うかなとか、何でもいいから何か来て感じ取れるものがあればベトナムに来ればいいかなと。100人中100人がベトナムに合うことはないと思いますし。

では、生活や環境が合うかどうかを確かめにベトナム来る場合は、どのぐらいいればいいでしょうか?

出来れば5日間かな。5日ぐらいいれば落ち着いて見ることが出来て、何が自分に合う合わないとか、これなら我慢できるとかが分かるかなと思います。採用する企業側も入社した後に、「やっぱりベトナムが合いませんでした。」って言われると企業としてもどうしようもないし、企業に対しても失礼なので、やっぱり実際にベトナムに来て生活や環境が合う合わないを確認してから、ベトナム転職を決めるのが良いかなと思います。

先ほど、人材会社という言葉も出ましたが、私達人材会社に対して、もっとこうした方が良いという点はありますか?

僕だけではなく周りの人の意見も含めてですが、人材会社はその会社の仕事内容や働く環境について、もっと聞いて理解する必要があるかなと思います。仕事や会社の概要とかは、ネットで調べたらある程度は出てきますから。だから、この会社は実際には何をしていて、どういう人を求めているのかを詳しく聞いて、それを求職者の方に正しく伝える必要があるのかなと思います。

また、求職者の方に対してもその人が本当に何を求めているのか、何が出来て、何が出来ないのか、給与が高ければそれでいいのかなどをヒアリングしたりすることも重要ですかね。「じゃあ、給与が高ければ何でもやるんですか?」とか、そのぐらい聞いてもいいのかなと思います。もちろん、人材会社もビジネスだから、ある程度数を揃えないといけないのは分かるんですけど、人材会社は、良い面ばかりではなく、悪い面も含めて、企業と求職者の双方に情報提供する義務があるかなと思っていますね。

企業様と求職者様への双方に、詳しい情報の提供は、人材会社として大切なことですね。私も人材会社の人間として、しっかりと実践して参ります。続いて、Iさんのベトナムでのお仕事、ベトナムで働くことについて色々とお伺いしてみたいと思います。

 

こちらのリアルな本音は、YouTubeでも公開しております。

 

次回(第8回)のIさんの「ベトナム現地採用で働く人:ベトナムで働く編」は、こちら

<編集後記>
Iさんからの、「人材会社は、良い面、悪い面も含めて、企業と求職者の双方に情報提供する義務」の言葉は、人材業界に関わる私にとって、非常に刺さる言葉でした。「義務」という表現は当たり前なことであり、どの人材会社も行ってはいると思いますが、どのレベル、どの深さまで行うかが重要であり、そこが人材会社間での差別化の一つになり、企業様、求職者様にお役に立てることに繋がると考えています。

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