• HOME  >  
  • 日本人採用担当者のリアルな本音  >  
  • 第19回 | 日本人採用担当者:ベトナム採用活動編【1/4】人はマインドを変えることが一番難しいことを理解して募集要件を絞ることCさん(男性 / 30代前半 / ベトナム歴5年以上 / ホーチミン)

日本人採用担当者のリアルな本音

2019/04/11

第19回 | 日本人採用担当者:ベトナム採用活動編【1/4】
人はマインドを変えることが一番難しいことを理解して募集要件を絞ること
Cさん(男性 / 30代前半 / ベトナム歴5年以上 / ホーチミン)

本日はインタビューをよろしくお願いします。Cさんのベトナムの会社で日本人現地採用の実績はございますか?

あります。今も弊社では日本人が2名働いています。

現地採用された人数は何名ですか?

採用実績としては3名ですが、一人退職して日本に帰国して、現時点では日本人は2名が働いています。

初めて日本人現地採用を行ったのはいつですか?

2年ぐらい前(2016~2017年頃)ですかね。

日本人現地採用を行った時は、Cさんの会社がどのような時だったのですか?

私の考えでは、基本的には日本人の方がベトナム人よりも給与が安いと考えています。だから、特に日本人だからどうこうとは考えておらず、人手が必要であれば、常に日本人を採用するようにしています。

「日本人の方がベトナム人よりも給与が安い」とは、具体的にはどのようなことでしょうか?

給与1,500USD/月で日本人とベトナム人を採用した時に、日本人の方がパフォーマンスは良いからです。これは弊社のビジネスが少し特殊だからだと思いますが、同じ給与1,500USD/月でベトナム人を採用しても、日本人の様な働きが出来ないですね。だから、給与額に対するパフォーマンスで考えると日本人の方が賃金は安いと考えています。そのため、現在の弊社にベトナム人はバックオフィス業務を担当している一人しかいないです。

確かに、Cさんの会社の事業・業務内容を踏まえて給与面を考えると、日本人を採用した方が良いですね。

はい。給与面で見ると日本人の方が割安だと感じていますので、常に日本人を募集しています。

日本人の現地採用は、どのような方法で行われたのですか?

一人は、本人がインターンシップでベトナムに来た時にたまたま知り合いになりまして、そこから弊社に興味を持ってもらいました。それで色々と話すうちに、「じゃあ、一緒にやらない?」となり、入社となりました。

もう一人は、直接弊社のウェブサイトのお問い合わせページから応募してきました。

ウェブサイトからお問い合わせとは、Cさんの会社ホームページ内に掲載されている求人情報を見てのお問い合わせですか?

いいえ。企業ホームページにある一般的なお問い合わせページからのお問い合わせです。そのお問い合わせページから、「お仕事ありますか?」と問い合わせメールが来て、面接して採用しました。

一般的なお問い合わせページから、「働きたい」とお問い合わせが来るのはすごいですね。

学生からのインターンシップがほとんどですが、「仕事したいです。」という問い合わせは結構あります。だから、ベトナム転職したい人とダイレクトに繋がることも多いですね。

では、今までに人材紹介会社のご利用はございますか?

人材紹介会社も利用しています。人材紹介会社経由で一人採用しました。採用に関しては、基本的にはベトナムにある全ての人材紹介会社にお願いをしています。

人材紹介会社をご利用されてみてご感想はいかがですか?

たくさん履歴書を送ってくれる会社もありますよね。履歴書をたくさん送ってくれるのは良いのですが、「なぜこの人を弊社に紹介するのだろう。」というのが多くて、「面接しません。」という回答を繰り返していたら、転職者の紹介が来なくなりました。

インタビューを重ねる中で、ベトナムの人材紹介会社は、マッチ度に関わらずどんどん日本人を紹介してくれる会社と、紹介数は少ないけどマッチした日本人を紹介してくれる会社の2タイプに分かれていると傾向があるようです。但し、後者の場合は、一度も日本人の紹介がない場合もあります。Cさんから見ても、ベトナムの人材紹介会社はこのような印象でしょうか?

それは人材紹介会社がどちらのビジネスでやりたいかだから、どちらでも良いのではないでしょうか。ただ、後者の様にちゃんとスクリーニングをするとなると、ベトナムでは紹介できる日本人がいないと思います。紹介できる日本人がいないと言われると、採用企業としては、それはそれで困るわけです。

だから、弊社の場合は常に緩く日本人募集をしていて、緊急性のある募集はしていません。いつも緩く募集することで、一人でも多くの日本人と出会える機会を作っているからです。それでマッチする人がいれば採用します。急募だと、そのタイミングで人が来ないと終わりですよね。

だから、Cさんの会社は常に日本人募集をされているのですね。

どんどん日本人を紹介してくれるのはいいですが、マッチする可能性の無い人を紹介されても意味はないですね。選考には弊社の日本人社員にも加わってもらっているのですが、その社員からも、「この人(人材紹介会社が紹介してくれた人)は、うち(弊社)で働くって感じの人ではないよね。」と言う始末ですから、そのような人材紹介会社のスクリーニング機能には疑問を感じています。

その中で、人材紹介会社を利用されて日本人を一名採用されたわけですが、その時はなぜマッチした人の紹介に繋がったとお考えですか?

人材紹介会社に応募資格を伝える際には、優先順位をつけて、「これは無いとダメ、これは無くても大丈夫。」と伝えていました。具体的に言うと、やる気やチャレンジ精神があることは重視して、弊社の業界の経験や実績は不問としました。その優先順位が営業担当の方と共有できていたから、採用に至ったのだと思います。もしかしたら、偶然、人材紹介会社のプールにそういう人がいただけかもしれませんが。

実務や実績ゼロの日本人が欲しいという企業は少ないと思います。だから、弊社の様に実務経験不問で日本人が欲しいという企業に対して、そのような人を押し込みたかったのもあるのかもしれません。それでも、弊社にはマッチしていましたし、その人もベトナム転職できますし、人材紹介会社も売上が上がるので皆ハッピーですよね(笑)。

因みに、なぜ「経験や実績ゼロ」で募集をされたのですか?

もちろん、弊社の業務に対して実務経験があればいいですが、業務経験よりもベトナムという市場への順応性やチャレンジ精神のほうが大事だと考えているため、「経験や実績ゼロ」でも応募可能としています。

それは採用企業様が日本人募集を行う際に、色々と求める要件はあるものの、現実的には求める要件は絞って(幾つか要件を落として)日本人募集を行うのが良いということでしょうか?

そうですね。私の考えでは、人はマインドを変えることが一番難しいと思っています。人は変わろうと思ったら変わるのかもしれません。でもやっぱり、マインドを変えることは難しいですよね。いくら若いと言っても、20数年間は生きてきて、それによって作られてきたマインドがあるので、それを変えることは難しいです。だから、マインドが合うことを重視していますね。

ただこれは弊社のように、入社時に専門知識や経験が必須でない業種の場合ですね。専門知識がないと業務が行えない企業だと、正しいマインドに加えて専門知識や経験が必要になりますよね。

弊社の場合ですが、お客様は日本人以外が多いので、業務知識レベルではあまり高いものを要求されないことが多いです。買う前に色々聞いてくるのは、日本人のお客さんだけです。日本人相手のビジネスをしなければ楽ですよ。

日本人のお客様は大変なのですか?

大変ですよ(笑)。買うか買わないのか意思が決まっていないのに、色々聞いてきますからね。それを買って6割以上の可能性で儲かるなら、普通は買いますよね。日本人は9.5割儲かるって分からないと買わないですから。

逆にベトナム人の場合は、4割でも儲かりそうなら買う場合もあります。一回買ってダメなら辞めるってスタンスですね。だから、ベトナム人のリピート率は低く、逆に日本人のリピート率は高いという違いはあります。でも、お金払ってくれたら、こちらも頑張りますから。日本人相手のビジネスは高コストで儲かりにくいので、あまりやりたくないですね(笑)。

 

こちらのリアルな本音は、YouTubeでも公開しております。

 

次回(第20回)のCさんの「日本人採用担当者:ベトナム採用活動編【2/4】」は、こちら

ASPIRATIONでは、「日本人採用担当者のリアルな本音」の匿名インタビューにご協力いただける日本人採用担当者の方を募集しております。インタビューに応じていただける方は、下記の「お問い合わせ」よりお問い合わせください。

インタビューでご提供いただきました情報は、当サイトのコンテンツ「日本人採用担当者のリアルな本音」のみで利用し、それ以外の目的では利用しません。また、インタビュー掲載前には、掲載原稿のご確認をお願いさせていただきます。

お問い合わせ