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日本人採用担当者のリアルな本音

2019/04/15

第22回 | 日本人採用担当者:ベトナム採用活動編【4/4】
ベトナムで働くと日本で働くはキャリア形成において違いがある
Cさん(男性 / 30代前半 / ベトナム歴5年以上 / ホーチミン)

前回(第21回)のCさんの「日本人採用担当者:ベトナム採用活動編【3/4】」は、こちら

ベトナム転職を考えている方にアドバイスはありますか?

なぜベトナムに来たいかですよね。「なぜ?」というのは、ベトナムで働くことと日本で働くことがどのように違うのかを知っている上で、ベトナム転職をする理由ですよね。

ベトナムで働くことは、メリットもデメリットも両方あります。そのメリット、デメリットを知った上でベトナムを選んだというのを持ってきて欲しいなと思います。ベトナムで働くことは、日本で働くのと全く違ったキャリアになります。

今までCさんが面接でお会いした転職者の方の中には、ベトナムと日本のキャリアの違いへの認識が弱かった人もいましたか?

いましたね。別に弊社として、その様な人を採用しても良いのですが、それはその人のためにならないなって思い、採用は辞めました。

残念ながらベトナム転職には、日本にいる日本人がイメージするキャリアアップに繋がらない現地採用がいっぱいあると思っています。その辺をよく考えずに、本人が考えているキャリアと違う仕事に応募している人が多いと思います。だからベトナムと日本で働くことのキャリア違いを分かっておかないと、転職者本人のためにならないですよね。

「仕事はほどほどにして、楽しく生きていければいい」という人であれば、キャリアアップなんて気にしないから、それはそれでいいと思いますが。

ベトナムで働く日本人は何が求められる、必要とされていますか?

日本人は、ベトナム人がまだ受けたことのないサービスを知っている(受けている)ので、それを活かすことでしょうか。日本人は、普通に日本で色々なサービスを受けているかと思います。そのサービスを知っている(受けている)というのは、提供側に回ると全然違います。

例えば、このインタビューはスターバックスコーヒーで行っていますが、ベトナム人の普通の大学生が気軽に何度も来ることが出来る価格帯の店ではないですよね。スターバックスコーヒーに来たことのない(サービスを受けたことのない)学生にスタバの接客をさせようとしても無理です。なぜなら、そのサービスを受けたことがないから。

一方で、日本人は色々と良いサービスを受けてきていますし、そのサービスに関する情報だってたくさん持っています。ベトナム人は皆が皆、そのような環境で育ってきたわけではないと思うので、そこは日本人としてのメリットかなと思います。それは、ベトナム人向けのサービスでもとても参考になると思います。

採用企業様の立場における日本人現地採用の課題はありますか?

「ベトナムで働きたいという日本人が少ない」のと、「ベトナムで働くことがあまり続かない」ことですね。でもそれは、弊社にも問題があることかもしれませんから、分からないですね。

「ベトナムで働くことがあまり続かない」という点についてお伺いします。Cさんの会社では、日本人が一人退職されたことがあるとお伺いしておりますが、理由は何だったのでしょうか?

「日本に帰りたくなったから。」とのことでした。

ベトナムが合わなかったのであれば、それは仕方ないですね。

そうですね。でも、ベトナムで働くことの不満が顕在化したのがその点だけであって、本当は他にも色々と不満があったのだろうと思います。退職するって、本当は色々な理由があるはずですから。でもそれは、弊社にも問題があることなので、現地採用だから特別に何かあるわけでもないと考えています。

「ベトナムで働きたい日本人が少ない」は、Cさんが採用活動を通じて感じたということですか?

そうですね。でもそれは、単に私がベトナムで働きたい人と会えていないだけかもしれません。

Cさんの会社では、大学生のインターシップの受け入れもされています。そして現在、大学生の海外インターンシップも増えています。海外で働きたい日本人が増えている印象を受けますが、そうではないのですか?

彼らは、日本の大企業に入るために海外インターンシップをしているので、ベトナムで働きたいとは思っていないですよ。

最近の大学生の海外インターンシップとは、そういうものなのですか。

そういうものです。彼らは、就職活動で「海外で働いたことがあります。」と言いたいがために、海外インターンシップをしに来ているので、ベトナムで働きたいとは思っていないですね。

では、社会人の人はどうでしょうか?

日本に行くと、海外で働きたいという社会人はいます。それなのに、その人達からの応募が来ないですね。恐らく、その人達に弊社がリーチできてないのでしょう。

人材紹介会社を利用された中でも、「ベトナムで働きたいという日本人が少ない」印象ですか?

本当にいないのかもしれないし、本当はいるけど、その人材紹介会社の営業同士で取り合いになっているかもしれません。人材紹介会社は成果主義だから、良い転職者はどの営業から見ても魅力的だから、皆欲しいでしょう。

これは、私の勝手な想像ですが、もしも弊社を担当している営業の人が社内のパワーバランスで弱い人であれば、他の営業にその良い転職者を取られているかもしれませんね。

日本にいる海外で働きたい人へのリーチについて、私達人材会社に対して、もっとこうしたら良いなどのCさんのお考えはありますか?

日本にもオフィスがあることではないでしょうか。日本にオフィスのある会社の方が、日本にいる転職者を集めるのは強いと思います。実際に人材紹介会社を利用した中でも、日本にオフィスのある人材紹介会社から送られてきた履歴書は、大半が今現在日本で働いている人でした。

逆に言うと、日本にオフィスのない人材会社は、今現在日本で働いている人を紹介するのは難しいのではないでしょうか。

ご指摘の通り、日本にも拠点がある人材会社の方が、日本にいる転職者様を集めやすい点はあると思います。弊社も早く日本に拠点を持てるように精進して参ります。続いて、Cさんにベトナム法人での日本人社員の方との接し方・教育についてお伺いしたいと思います。

 

こちらのリアルな本音は、YouTubeでも公開しております。

 

次回(第23回)はCさんの「ベトナムで共に働く編」は、こちら

<編集後記>
全4回に渡るCさんへのインタビュー「採用活動編」となりました。その中でも、当第4回で話された「ベトナムと日本で働くことのキャリア違い」は印象的でした。ベトナムと日本では、お客様、供に働く人、言語、環境などが異なるため、得られる経験は異なり、築くキャリアも異なるはずです。
しかしながら、そのキャリアが具体的に何なのかは、私達人材会社も適切に示すことが出来ていないのが現状です。そのため、ベトナム転職においてキャリアという言葉が独り歩きしてしまっているのではないでしょうか。人材会社としてキャリアを明示する、そのためには、そこで働く人達の仕事、そして企業のことを理解しなければならないと再認識することが出来たインタビューとなりました。

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